【ロードスター】オープンカーの魅力を資産に変える最新リセール戦略

2015年に登場したNDロードスターは、「人馬一体」という原点をあらためて体現した一台です。軽さ・自然吸気・FRというシンプルな構成に、マツダが磨き上げたバランス感覚が宿ります。

屋根を開けて走り出す瞬間の風や音、ステアリングから伝わる路面の情報。どれも運転する楽しさを日常の中で味わえる、数少ないピュアスポーツです。
そして、その歓びを長く保つためには、「いつ売るか」「どう維持するか」という選択もまた、価値の一部となります。
- 後悔しないためのグレードと装備の選び方
- 維持費を抑えつつロードスターを長く楽しむ方法
- 相場を味方につけて高く売るタイミングの見極め方
ロードスターは「所有そのものが報われるクルマ」です。この記事では、データと現場の両面から“楽しさと価値”を両立させるポイントをまとめました。
このあと紹介する関連記事では、実際の査定データや売却体験談も掲載しています。あわせて参考にしてみてください。
【2025年10月最新】ロードスターのリアルタイム相場動向

2025年秋現在、ロードスターの買取相場は安定上昇基調を維持しています。昨年冬に一時落ち込んだ価格は春以降にゆるやかに回復し、直近9月時点では前年同水準まで戻りました。
オープンカーは季節による需要の波が大きいですが、ロードスターの場合、その変動をデータとして可視化すると、より鮮明に特徴が見えてきます。
直近1年のリセールバリュー推移グラフ
過去12か月のオークションデータを整理すると、ソフトトップの「Sスペシャルパッケージ」と、ハードトップを備えた「RF RS」とでは値動きのリズムが明確に違うことが分かります。
僕の所有する最新データの中から代表的な2モデルを選び、この一年の残価推移を比較できる一覧にしました。
ロードスター・Sスペシャルパッケージ AT&MT・1.5Lガソリン・全年式平均

| 落札年月 | 24/7 | 24/8 | 24/9 | 24/10 | 24/11 | 24/12 | 25/1 | 25/2 | 25/3 | 25/4 | 25/5 | 25/6 | 25/7 | 25/8 | 25/9 |
| 支払総額 | 308万 | 308万 | 308万 | 308万 | 308万 | 308万 | 308万 | 308万 | 308万 | 308万 | 308万 | 308万 | 308万 | 308万 | 308万 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 買取相場 | 204万 | 200万 | 197万 | 193万 | 190万 | 182万 | 185万 | 166万 | 177万 | 170万 | 175万 | 176万 | 185万 | 200万 | 202万 |
| 残価率 | 66% | 65% | 64% | 63% | 62% | 59% | 60% | 54% | 57% | 55% | 57% | 57% | 60% | 65% | 66% |
Sスペシャルパッケージの相場は、冬に沈み、春から夏にかけて上昇する典型的なパターンです。データ上でも、2月に残価率54%まで落ちたあと、夏前には66%まで回復しています。
冬季の下落はオープンカー特有の需要減少によるもので、天候や気温に連動して市場の動きが鈍る傾向が見られます。しかし、春先からは一転して需要が活発化し、V字回復を描く点が特徴です。
この動きは、オープンカーならではの季節のリズム。寒い季節は売れにくく、陽が伸びる春には一気に活気づきます。そんな素直な反応です。
ケンタオープンカー特有の動きを理解しておくだけで、売却額は10〜20万円単位で変わることがあります。
ロードスターRF・RS MT・2.0Lガソリン・全年式平均


| 落札年月 | 24/7 | 24/8 | 24/9 | 24/10 | 24/11 | 24/12 | 25/1 | 25/2 | 25/3 | 25/4 | 25/5 | 25/6 | 25/7 | 25/8 | 25/9 |
| 支払総額 | 424万 | 424万 | 424万 | 424万 | 424万 | 424万 | 424万 | 424万 | 424万 | 424万 | 424万 | 424万 | 424万 | 424万 | 424万 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 買取相場 | 245万 | 242万 | 236万 | 238万 | 243万 | 241万 | 245万 | 247万 | 250万 | 240万 | 231万 | 255万 | 240万 | 242万 | 257万 |
| 残価率 | 58% | 57% | 56% | 56% | 57% | 57% | 58% | 58% | 59% | 57% | 54% | 60% | 57% | 57% | 60% |
RF RSは、ハードトップを備えた上級スポーツグレードでまるで別世界の安定感。この1年間のデータを見ると、残価率はほぼ55〜60%台で推移し、季節によるブレが小さいのが特徴です。
防音性と快適性の高さに加え、MT仕様RSの希少性がこの相場を支えています。



「欲しくてもなかなか出会えない」という市場特性が、RF RSを探す人の多いクルマへと押し上げているのです。
【売却編】ロードスターの損しない売り時と相場の見極め方


ロードスターの相場は、他のスポーツカーよりも波が読みやすいのが特徴です。市場の温度が上がる季節、そして価値が沈む時期をどう見極めるか。
ここでは、最新の取引データを軸に、1.5LガソリンとRF 2.0L、それぞれの最適な売却ラインを分析します。
ロードスター 1.5Lガソリンの売却タイミング


- 最も効率の良い売却タイミングは3年目の車検前
- 5年目の車検前も有効な選択肢
1〜2年目は価格下落が最も大きく、この期間を越えると相場は一段落します。3年目の車検前ならメーカー保証が残り、「状態の良い中古車」として買取需要が高まるため、査定額が伸びやすい時期です。
5年目の車検前も有効な選択肢。初期の値落ちを乗り越え、残価が安定するため、年間コストを抑えることが可能です。



同じコンディションでも査定額がアップする傾向が強いですね。


ロードスターRF 2.0Lガソリンの売却タイミング


- 5年目を迎えるころには相場が落ち着く
- 7年乗るほうが1年あたりの実質負担はより減少
RFは新車価格が1.5Lモデルよりも約100万円以上高いため、購入直後の値下がり幅も比例して大きくなります。データ上では、1〜2年目で約90万円前後の下落が発生するケースが多く、短期売却ではその差額を吸収しきれません。
したがって、RFは5年目または7年目の車検前を狙うのが現実的です。この時期になると相場が安定し、年間コストは30万円台前半まで下がります。
RF(リトラクタブルハードトップ)は、ソフトトップと異なり、季節の影響をほとんど受けません。屋根を閉じればクーペのような静粛性があり、雨や寒さに左右されず乗れる実用性が魅力です。



ソフトトップのように「季節を読む」より、年数でリセールを整えるタイプと言えるでしょう。
ロードスターを高く売る4つのタイミング


ロードスターの相場は、季節や市場の流れで細かく変動します。そのタイミングを見て行きましょう。
1〜3月と7〜9月は中古車需要が高まり、買取額が上がりやすい時期。ロードスターもこの波に乗せると、数万円単位で差が出やすい。
春〜夏はオープン需要が高く、冬は落ちやすい。売るなら3〜8月が理想ライン。
次期モデルの発表が近づくと、旧型相場は下がる。ND型(2015年登場)は10年目に差しかかり、動きに注意。
5万km・10万kmの節目を超える前がベスト。距離が数百km違うだけで、査定額に差が出る。
【プロの予測】ロードスターのリセールを読む


ここまでのデータを整理すると、ロードスターの相場は想像以上に安定しています。数値の裏には、単なる人気の波ではなく人の熱が息づいています。
ここからは、現場で見えている空気の流れをもとに、今後の動きを予測します。
【現状分析】相場が安定している2つの理由


ロードスターは、燃費や利便性よりも「操る楽しさ」で選ばれる車です。流行ではなく信念で選ぶオーナーが多く、そこに厚みのある国内需要が生まれています。この変わらない支持層こそが、相場を支える土台です。
軽量FRオープンという構成を持つ車は、世界を見渡してもほとんど存在しません。この絶対的な個性が中古市場での希少価値を生み、「代わりがいない=価値が落ちにくい」となっています。



走るたびに心がほどける。この感覚を同じように味わえるクルマは、世界中を探してもそう多くありません。だからこそファンが多いんでしょうね。
【未来予測】緩やかな下落は避けられない可能性も


ND型(2015年登場)は来年で発売から10年。新型の正式発表が近づけば、現行型の売却が一気に増え、市場バランスが崩れます。モデル交代の前後は、最も注意すべきタイミングです。
世界的なEV化の波は、避けられない現実です。エモーショナルな車としての魅力は残り続けるものの、市場全体が電動方向へ移れば、相対的にガソリン車の価値は下がります。



僕の見立てでは、暴落の兆候はないものの、緩やかな下降線を描く可能性が高いです。
輸出市場の最新情報とJDM(日本国内仕様)の評価


国内だけの物語と思われがちなロードスターですが、その魅力は世界の愛好家にも届いています。
右ハンドルという共通点、そして「JDM(日本国内仕様)」という誇り。それが、海の向こうでも高い評価につながっています。
【1.5Lガソリン】ワインディングの多い市場で描く走りの美学
| 主な輸出先 | 原則的な年式規制 | 市場の特性と注意点 |
| イギリス、アイルランド | 年式規制は緩やか | 「人馬一体」の操縦感は、ワインディングロードが多い英国の環境にぴたりと合います。チューニング文化も盛んで、カスタムベースとして定番。近年はロンドンの排ガス規制(ULEZ)を意識し、高年式車がより高く評価される傾向です。 |
|---|---|---|
| ニュージーランド | 年式規制は緩やか | 日本からの中古車輸入が盛んな国で、JDM人気が高い。コレクターズアイテムとして扱われることもあります。独自の排ガス基準があり、燃費に優れる1.5Lモデルが評価されやすい傾向です。 |
【2.0Lガソリン (RF含む)】力強さと快適性で選ばれるロングツアラー市場
| 主な輸出先 | 原則的な年式規制 | 市場の特性と注意点 |
| オーストラリア | 年式規制は緩やか | 広い国土では、長距離移動に余裕をもたらす2.0Lの力強さが好まれます。RFは、日差しを遮る快適性と防犯性の高さが評価され、実用性と走りを両立したモデルとして人気です。 |
|---|---|---|
| イギリス、ニュージーランド | 年式規制は緩やか | 1.5Lと並んで人気がありますが、よりパワフルな走りを求める層や、高速道路を使ったグランドツーリングを楽しみたいユーザーに支持。天候変化にも強いRFは、安心感と魅力で選ばれています。 |
海外で高く評価されるのは、やはり内外装の状態が整った車両です。日頃のメンテナンスが、売却時の価値を大きく左右します。
【購入編】ロードスターのリセールバリューを左右するスペック選び


ロードスターを選ぶとき、走りのフィーリングだけでなく「後でどれだけ価値が残るか」も大切な視点です。同じ車でも、グレードやトランスミッションの違いで、3年後のリセール率には明確な差が生まれます。
グレード別リセールバリューランキング【3年落ち残価率】
まずは、どのグレードが最も価値を残しやすいのか、3年落ちの残価率をランキング形式で見ていきましょう。
| 順位 | グレード | トランスミッション | 3年後残価率 |
| 1位 | Sスペシャルパッケージ | AT | 74% |
|---|---|---|---|
| 2位 | Sスペシャルパッケージ | MT | 73% |
| 2位 | RF RS | MT | 73% |
3年後の残価率は、上位3モデルでわずか1%の差。ATとMTの評価も、ほとんど変わりません。
つまりロードスターは、どの仕様を選んでも高く評価される珍しい一台。そのバランスの良さこそが、このクルマの価値を支えています。
どの選択も、あなたのライフスタイルを映すだけです。
ロードスター 1.5Lガソリンのリセールバリュー


| グレード | 年式 / 経過年数/ 走行距離 | 支払総額 (A) | 買取相場 (B) | 残価率 (B/A) | 実質の 負担額 (A-B) | 毎年いくら 払うと 乗れる? |
|---|---|---|---|---|---|---|
| Sスペシャル パッケージ AT 1.5L ガソリン | 2024年/1年/1万km | 340万円 | 263万円 | 78% | 76万円 | 76万円/年 |
| 2023年/2年/2万km | 321万円 | 241万円 | 75% | 79万円 | 40万円/年 | |
| 2022年/3年/3万km | 314万円 | 233万円 | 74% | 81万円 | 27万円/年 | |
| 2021年/4年/4万km | 314万円 | 214万円 | 68% | 100万円 | 25万円/年 | |
| 2020年/5年/5万km | 312万円 | 195万円 | 62% | 118万円 | 24万円/年 | |
| 2019年/6年/6万km | 312万円 | 172万円 | 55% | 140万円 | 23万円/年 | |
| 2018年/7年/7万km | 310万円 | 147万円 | 47% | 163万円 | 23万円/年 | |
| 2017年/8年/8万km | 303万円 | 133万円 | 44% | 170万円 | 21万円/年 | |
| 2016年/9年/9万km | 303万円 | 122万円 | 40% | 181万円 | 20万円/年 | |
| 2015年/10年/10万km | 303万円 | 109万円 | 36% | 194万円 | 19万円/年 | |
| Sスペシャル パッケージ MT 1.5L ガソリン | 2024年/1年/1万km | 328万円 | 266万円 | 81% | 62万円 | 62万円/年 |
| 2023年/2年/2万km | 308万円 | 240万円 | 78% | 67万円 | 34万円/年 | |
| 2022年/3年/3万km | 308万円 | 225万円 | 73% | 83万円 | 28万円/年 | |
| 2021年/4年/4万km | 301万円 | 215万円 | 71% | 86万円 | 21万円/年 | |
| 2020年/5年/5万km | 301万円 | 198万円 | 66% | 103万円 | 21万円/年 | |
| 2019年/6年/6万km | 298万円 | 176万円 | 59% | 123万円 | 20万円/年 | |
| 2018年/7年/7万km | 298万円 | 162万円 | 54% | 137万円 | 20万円/年 | |
| 2017年/8年/8万km | 291万円 | 141万円 | 48% | 151万円 | 19万円/年 | |
| 2016年/9年/9万km | 291万円 | 128万円 | 44% | 163万円 | 18万円/年 | |
| 2015年/10年/10万km | 291万円 | 119万円 | 41% | 173万円 | 17万円/年 |
1.5LガソリンのSスペシャルパッケージは、5年経っても残価率60%台を維持する優秀なモデルです。ATとMTの差もごくわずかで、どちらを選んでもリセール面で大きな違いはありません。
1年落ちの残価率は78%ですが、登録費や税金を含めると実質負担はさらに膨らみます。短期での乗り換え目的でなければ、3年目(初回車検前)が最も効率的な売り時です。



10年落ちでも残価率40%前後を保っており、やはりロードスターは安定感がありますね。
ロードスターRF 2.0Lガソリンのリセールバリュー


| グレード | 年式 / 経過年数/ 走行距離 | 支払総額 (A) | 買取相場 (B) | 残価率 (B/A) | 実質の 負担額 (A-B) | 毎年いくら 払うと 乗れる? |
|---|---|---|---|---|---|---|
| RS MTのみ 2.0L ガソリン | 2024年/1年/1万km | 446万円 | 352万円 | 79% | 95万円 | 95万円/年 |
| 2023年/2年/2万km | 412万円 | 306万円 | 74% | 106万円 | 53万円/年 | |
| 2022年/3年/3万km | 403万円 | 295万円 | 73% | 108万円 | 36万円/年 | |
| 2021年/4年/4万km | 403万円 | 276万円 | 68% | 127万円 | 32万円/年 | |
| 2020年/5年/5万km | 403万円 | 247万円 | 61% | 156万円 | 31万円/年 | |
| 2019年/6年/6万km | 403万円 | 216万円 | 54% | 187万円 | 31万円/年 | |
| 2018年/7年/7万km | 393万円 | 200万円 | 51% | 194万円 | 28万円/年 | |
| 2017年/8年/8万km | 393万円 | 176万円 | 45% | 218万円 | 27万円/年 | |
| 2016年/9年/9万km | 393万円 | 162万円 | 41% | 232万円 | 26万円/年 |
RFの2.0L RSは、ロードスターの中でも最も安定したリセールを持つ上級モデルです。3年落ちで残価率73%と、1.5Lモデルとほぼ同水準。ただし新車価格が高いため、実質負担額(円)では大きくなる点に注意が必要です。
本領を発揮するのは3〜5年目以降で、年間コストは30万円前後に落ち着きます。7年を超えても残価率50%前後を維持し、底値が強いのも特徴です。
先ほども書いていますが、ソフトトップと違い、RFは季節変動の影響をほとんど受けません。



走りの質感と快適性を両立できるこのグレードは、長く付き合える一台でしょう。
ボディカラーのリセールバリュー
| ボディカラー順位 | オプション代 | 落札台数 平均距離 平均相場 | 基準色 ブラックとの 価格差 | 実質的な価値 (価格差 – オプション代) |
![]() ![]() 1位 スノーフレイクパールマイカ(25D) | 3.3万円 | 15台 2.2万km 243万円 | +1万円 | -2.3万円 |
|---|---|---|---|---|
![]() ![]() 2位 ジェットブラックマイカ(41W) | 0円 | 6台 2.2万km 242万円 | ±0円 | ±0円 |
| 3位 プラチナクォーツメタリック(47S) | 0円 | 15台 2.4万km 241万円 | -1万円 | -1万円 |
![]() ![]() 4位 ソウルレッドクリスタルメタリック(46V) | 6.6万円 | 20台 2.2万km 240万円 | -2万円 | -8.6万円 |
![]() ![]() 5位 ディープクリスタルブルーマイカ(42M) | 0円 | 8台 2.3万km 239万円 | -3万円 | -3万円 |
![]() ![]() 6位 マシーングレープレミアムメタリック(46G) | 5.5万円 | 8台 2.4万km 237万円 | -5万円 | -10.5万円 |
| 7位 ポリメタルグレーメタリック(47C) | 0円 | 8台 2.2万km 231万円 | –11万円 | -11万円 |
実質的な価値:基準色(クリスタルホワイトパール)を「±0円」として、各ボディカラーが「オプション代を含めて」どれだけリセールで得か損かを分かりやすく金額で示しています。
ボディカラー:今回使用した画像はモデルチェンジ前のデータに基づいているため、現行設定にはないカラーも含まれています。現行カラーラインナップとの違いにはご注意ください。
今回のデータでは、1位のスノーフレイクホワイトパールが実質ではわずかにマイナス。オプション代(3.3万円)を差し引くと、−2.3万円となり、数字上は「白が損をする」ように見えます。
ただ、これはリセールが悪いという意味ではなく、人気が安定している証拠です。白は常に需要が高く、相場が動きにくい分だけ「上がり幅」も小さいという構図になっています。
白・黒・シルバー系が鉄板カラーであることが改めて分かります。逆に、ブランドカラーの ソウルレッドクリスタルメタリックはオプション代をリセールで回収できず大幅マイナスです。
1位 スノーフレイクパールマイカ


無難ではなく間違いのない選択と言える色です。
2位 ジェットブラックマイカ


追加費用ゼロでリセールも安定。艶が際立つブラックは査定時の印象も良く、堅実な人気を維持しています。
4位 ソウルレッドクリスタルメタリック


ロードスターを象徴する情熱的なカラー。ただし、オプション代が高く、リセールでの回収は難しい傾向。価値より感性で選ぶ色として人気です。
5位 ディープクリスタルブルーマイカ


落ち着いたネイビー系。個性と実用性のバランスが良いカラーです。
6位 マシーングレープレミアムメタリック


高級感のあるグレーですが、オプション代が高額なぶん実質マイナス幅が大きめ。
内装は素材や質感で勝負するシンプルなデザイン


走りそのものを味わうための「道具」として完成しています。
リセールを左右する装備は?ツーリングパッケージの実力


| メーカーオプション | |
|---|---|
| ツーリングパッケージ(S Special Package) | 110,000円(約30%〜50%のリターン) |
| ディーラーオプション | |
| なし | |
ロードスターのオプションは、リセールに与える影響が非常に限定的です。ツーリングパッケージ(約11万円)は30〜50%程度のリターンが見込めますが、元を取れるほどではありません。
- ディスタンス案そのスピード・アラート
- マツダ・レーダー・クルーズ・コントロール
- 交通標識システム
- アダプティブ・LED・ヘッドライト
- シートヒーター
- 地上デジタルTVチューナー(フルセグ)



自分の走り方に合った装備だけを選ぶのがベストです!
【購入相談】リセールと満足度を両立させるロードスター選び


ロードスターは、どの仕様を選んでも魅力が詰まった一台です。ただし、「リセールを重視するか」「長く楽しむか」によって、最適なグレードや装備は変わります。みなさんの目的に合わせて失敗しない選び方を整理しました。
リセール重視の選び方


| グレード | Sスペシャルパッケージ |
| トランスミッション | AT or MT (好みで選択) |
|---|---|
| ボディカラー | ・スノーフレイクホワイトパールマイカ ・ジェットブラックマイカ |
| オプション | ツーリングパッケージ |
RFのような上級モデルに比べて新車価格が抑えられているぶん、時間が経っても下落額が小さい、それがこのグレードの強みです。
データ上ATとMTでほとんど差がありません。運転を楽しみたいならMT、日常の移動を快適にこなしたいならAT。迷ったときは、「自分がどう走りたいか」で決めてしまっていいと思います。
ボディカラーは、スノーフレイクホワイトパールマイカとジェットブラックマイカの2択が堅実。どちらを選んでも、手放すときにしっかり評価されます。オプションは、ツーリングパッケージくらいがちょうどいいでしょう。



僕が現場で見てきた中でも、この組み合わせが一番バランスの取れた選択です。
満足度&コスパ重視の選び方


| グレード | ロードスターRF RS (MT) |
| ボディカラー | 好きな色を選択 |
|---|---|
| オプション | 特になし |
このモデルは、オープンの開放感とハードトップの静粛性を両立した一台。高速走行や長距離ドライブでも疲れにくく、「日常でも使えるスポーツカー」としての完成度が高い。
リセール単体で見ればSスペシャルパッケージに一歩譲りますが、装備の充実度と乗り味を考えれば、コスパは非常に優秀です。ボディカラーはもう、好きな色を選んで大丈夫。
このクラスになると、中古市場でも状態の良さが最優先されます。オプションも必要ありません。RSは最初から完成度が高く、余計な追加をしなくても十分満足できます。



「乗るたびに気持ちが上がるか」。その基準で選べば、この構成がもっとも幸福度の高いロードスターになるはずです。
ほんの一言で変わる!ロードスターを安く買う3つの方法


ロードスターは人気車だから値引きは渋いんでしょ?
いえ実際には、25万〜40万円の値引きを取った人が1割以上。「うまくタイミングをつかめば動く」のが現場の実感です。
この一言で、営業担当のスイッチが入りやすいです。
同じマツダでも会社によって販売方針が違うため、意外と見積りに差が出るケースがあります。
販売ノルマのかかる時期は、ほんの一押しで見積もりがグッと動きやすいです。
さらに、オープンカーであるロードスターは春も強い。暖かくなり始める季節は需要が一気に伸び、「この時期に決めたい」と思うお客さんが増えるため、ディーラーも動きやすくなります。



駆け引きじゃなく、流れに乗る。それが、ロードスターで損をしない交渉のコツです。
【維持編】ロードスターの維持費【ローン・保険・コーティング】


ロードスターは、「維持していく時間」も考えなくてはいけません。
スポーツカーという響きに少し構えてしまう人も多いでしょう。でも実際には、維持コストを抑えながら無理なく楽しむ方法がいくつもあります。
2%の金利差で生まれる自由に使えるお金の価値


「Sスペシャルパッケージ AT」(支払総額 約320万円)を5年間のフルローンで購入した場合、金利によってどれだけ返済総額が変わるかを試算してみました。
| 金利 | 返済総額 | 2%との差額 |
| 銀行ローン:2.0% | 約3,364,500円 | ±0円 |
|---|---|---|
| ディーラーローン:4.0% | 約3,535,400円 | +170,900円 |
| ディーラーローン:6.0% | 約3,713,000円 | +348,500円 |
同じロードスターでも、金利を2%下げるだけで35万円が手元に残る。この金額でできることは、ただの節約じゃありません。
35万円ですよ?
金利を見直すだけで未来の自由をひとつ買えると思ってください。
ディーラーよりも低金利で借りられるクラウドローンを使えば、支払いの総額を抑えながら、次のステップを見据えられます。


保険を変えるだけで年間4万円の節約ができる


| 保険の契約先 | 年間保険料(目安) |
| ディーラー・代理店で契約する「代理店型」 | 約12万円 |
|---|---|
| ネットで直接契約する「ダイレクト型」 | 約8万円 |
| 差額 | 年間約4万円 |
補償内容:対人対物無制限、車両保険あり、弁護士費用特約あり
※上記はあくまで一例です。車種の料率クラスや補償内容によって保険料は変動します。
ディーラーや代理店で契約する「代理店型」は年12万円前後。それが、ネットで直接契約できる「ダイレクト型」なら約8万円ほど。
この時点で年間約4万円の差。5年で20万円です。どうでしょうか?バカにできない金額ですよね?
最近は、複数の保険会社を一括比較できる「インズウェブ」のようなサービスが便利です。わずか数分の入力で見積りを取り寄せられるので、「どこが安いか」を自分の条件で即チェックできますよ。


リセールへの直接効果よりも「印象」で差がつく理由


コーティングに過度な期待をする人は多いですが、査定額に与える影響は正直、限定的です。
どんな高級コートでも、10万円高く売れるなんてことはありません。でも、そこに確かな価値はあるんです。
クリスタルキーパーかシラザンコーティングを施したボディは、時間が経ってもくすまず、大事にされきたクルマだと伝わります。
あなたのロードスターを最高額で売却する具体的な2つの方法


ロードスターって、売り方ひとつで20万、30万は平気で変わるんです。どれだけ大切に乗ってきても、売り方を間違えると全部ムダになる。
だからこそ、この2つだけは覚えておいてほしいと心から思います。
僕のLINE無料相場調査を使う
これまで5,000人以上が利用しているのが、僕のLINE無料相場調査です。
これは、僕が最新の業者オークションの落札データを見ていま実際に「この仕様がいくらで動いているか」を教えるサービスです。
ディーラー査定とは違い、現場の生きた数字をもとに判断します。値が上がっている時期か、まだ待つべきか。そのタイミングまで一緒に見極めます。



AIの自動判定なんて使いません。僕が判断をします。
一括査定サイトをうまく使う
もうひとつは、業者同士を競わせること。同じロードスターでも、20社が競れば査定は一気に上がります。ただし、やみくもに登録するのはNG。
たった数分の入力で、あなたのクルマの価値が正しく引き出される仕組みなんです。ただし、どこでも良いわけではありません。対応の丁寧さや信頼性で選ぶことが大事。
両サイトの詳しい情報はこちらを参考にしてみてください。


よくある質問(FAQ)


ロードスターに関して、購入や売却の相談を受けている中で、多くの方が気にされるポイントをまとめました。
「グレードはどれが正解?」「ローンや保険はどう選ぶ?」
そんな疑問を一つずつ、現場目線でお答えします。
- ロードスターのグレード選びで迷っています…
-
迷うのが当たり前です。もしリセールを重視するなら「Sスペシャルパッケージ」。長く乗って満足度を優先するなら「RF RS」です。ただ正解は、どんな時間を過ごしたいかで決めるのが一番です。
- フルモデルチェンジを待った方がいいですか?
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現行ND型は2015年から続くロングセラーモデルですが、2025年現在も完成度は非常に高く、熟成の域に入っています。新型を待つよりも、いまのNDを納得の条件で手に入れるほうが後悔は少ないと思います。
- ソウルレッドはリセールで損しますか?
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オプション代が高いぶん、リセールで全額は戻りません。でも、見た目の美しさと存在感は他の色にはない強みです。「好きだからこの色にした」と言えるなら選んでも問題がありません。
- クラウドローンって本当にお得なんですか?
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「金利を下げる=未来の選択肢を増やす」という選択肢ならクラウドローンでの比較は必須です。
- 自動車保険を安くしたいけど、どうすれば?
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代理店型からダイレクト型に変えるだけで年間4万円は下がります。インズウェブの一括見積もりは便利。複数社を一度に比較できるので、「いまの補償でどこまで安くなるか」がすぐ分かります。
まとめ


ロードスターは、数字だけでは語れないクルマです。エンジンをかけた瞬間の鼓動、風を切る音、ステアリングから伝わる路面の感触。
これは、オープンカーのロードスターにしか許されない特権です。けれど、その魅力は走る楽しさだけで終わらないんです。手放すときにもしっかりと価値が残ります。
だから僕は思うんです。乗ることも、売ることも、どちらもロードスターの楽しみ方のひとつだと。ロードスターという相棒と、これからも心地いい時間を重ねていきましょう。
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※ひとりで対応しているため、現在は売却が近い方のみの受付とさせていただいております。ご了承ください。



















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