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【GR86】最新リセール相場推移と2025年の売り時をプロが実データで解説

2012年の初代86が掲げた「誰もが操れるFR」の精神を継ぎ、トヨタとスバルが再び形にしたのがGR86です。2021年の進化で、軽さと剛性のバランスが磨かれました。GRの名のとおり、モータースポーツの血を日常に下ろした一台です。

ケンタの車分析

GR86の魅力は走る瞬間だけでは終わりません。大切に乗り続けた時間が、いざ手放すときには価値として返ってくる。

情熱を注いだぶんだけ、数字でも裏切らないクルマです。

この記事で分かること
  • どんなGR86を選ぶと、あとで高く評価されやすいのか
  • ローンや保険をうまく組んで、無理なく楽しむコツ
  • 手放すときにリセール価格を上げる方法

この記事では、購入・維持・売却の3つのフェーズを通して、GR86を「楽しみながら損しない」ための考え方を整理しました。

現場の査定データと、リアルな市場感覚の両面から、いまの価値を読み解いていきます。

下の関連リンクでは、実際の査定データやオーナーの声も紹介しています。GR86の売却を検討している方は確かな手がかりになるはずです。

目次

【2025年10月最新】GR86のリアルタイム相場動向

【2025年10月最新】GR86のリアルタイム相場動向
https://toyota.jp/gr86/

いまのGR86市場は、静かな強さを感じさせます。ここ1年、大きな値崩れもなく、ゆるやかな波を描きながら高値を維持してきました。

それは、国内での根強い人気に加え、北米や東南アジアなど海外からの需要が確かな支えになっているためです。

ただ、すべてが一枚岩というわけではありません。トランスミッションの違い、グレードの差。その小さな選択が、手放すときの数字を大きく分けています。

MTは、「自分で操る歓び」を求める人に選ばれ、ATよりも高いリセールを保ち続けています。

直近1年のリセールバリュー推移グラフ

最新のオークションデータをもとに、ATとMTそれぞれの買取相場がどのように動いてきたのかを整理しました。

一見すると似たような価格帯に見えますが、実際には走り方の違いがそのまま数字に現れています。

2025年の春には一時的な下落がありました。それでも夏にかけて息を吹き返し、秋にはふたたび安定。その回復のリズムや上限の高さは、ATとMTでまるで違います。

これから紹介する2つのグラフで、対照的な動きを見ていきましょう。

GR86・RZ AT・2.4Lガソリン・全年式平均

GR86・RZ AT・2.4Lガソリン・全年式平均
業者オークション落札データ参照
スクロールできます
落札年月24/724/824/924/1024/1124/1225/125/225/325/425/525/625/725/825/9
支払総額379万379万379万379万379万379万379万379万379万379万379万379万379万379万379万
買取相場302万300万299万297万293万293万292万290万279万276万275万283万285万282万287万
残価率80%79%79%78%77%77%77%76%74%73%72%75%75%74%76%

ATモデルの相場は、この一年を通してゆるやかな波を描いています。2024年の夏には残価率80%を記録し、その後もわずかな上下を繰り返しながら、春の谷を経て再び上昇。9月には76%まで戻してきました。

このグラフの滑らかな曲線は、ATを選ぶオーナーの使い方を映しています。通勤や街乗りでも気軽に扱える一方で、週末にはワインディングを楽しむ。そんな現実的なバランス感が、数字の安定を生み出しているのです。

MTのような爆発的な需要はないものの、「乗りやすさ」と「信頼性」の両立で、中古市場では堅実な人気を維持しています。

ケンタ

ATモデルは、誰もが安心して乗れるGR86として、確かな位置を築いていますね。

GR86・RZ MT・2.4Lガソリン・全年式平均

GR86・RZ MT・2.4Lガソリン・全年式平均
業者オークション落札データ参照
スクロールできます
落札年月24/724/824/924/1024/1124/1225/125/225/325/425/525/625/725/825/9
支払総額362万362万362万362万362万362万362万362万362万362万362万362万362万362万362万
買取相場314万314万311万313万298万296万297万295万289万287万284万278万280万292万294万
残価率87%87%86%86%82%82%82%81%80%79%78%77%77%81%81%

MTモデルの相場には、走る歓びをそのまま数字にしたような強さがあります。この一年、残価率は80%を下回る場面もありましたが、全体としては常に高水準を維持。9月時点でも81%を記録しています。

春先にやや落ち込みが見られるものの、夏には再び上昇へ転じています。この回復の速さは、このクルマを求めるオーナー層の厚さを物語っていると言えるでしょう。

とくにRZグレードは、装備の充実と走行性能のバランスが取れた人気仕様。海外でも指名買いが多く、国内相場を底支えしています。

MTの価値がこれほど安定しているのは、「ドライバーが主役であるスポーツカー」が減った今の時代だからこその現象でしょう。

ケンタ

数字以上にホット。それが、MTモデルが放つ最大の説得力です。

【売却編】GR86を最高額で売るための実践ガイド

【売却編】GR86を最高額で売るための実践ガイド

愛着のあるクルマを手放すなら、少しでも良い条件で終わらせたくありませんか?

GR86はスポーツカーの中でも相場変動が穏やかで、売り方次第で差が出やすい一台です。

ここでは、AT/MTそれぞれを含むRZグレード(2.4Lガソリン)を例に、「いつ売ると最も効率が良いか」を2つのパターンで整理します。

GR86・RZ AT&MT・2.4Lガソリンの売却タイミング2つ

GR86・RZ AT&MT・2.4Lガソリンの売却タイミング2つ
https://toyota.jp/gr86/

初回車検前の3年目がベスト

短期間で乗り換えを考えるなら、初回車検前の3年目がベストタイミングです。

残価率はまだ80%前後を保ち、国内外ともに需要が高い状態。

高年式車として最高評価を得やすい

査定では「年式3年以内」がひとつのボーダー。GR86のような趣味性の高い車種ほど、新しければ価値になります。

メーカーの特別保証が残っている

3年以内であれば、メーカー保証や延長保証がそのまま引き継げる点も大きな強み。次のオーナーにとってリスクのない中古車として映り、買取価格に数十万円の差がつくケースも珍しくありません。

GR86

5年目以降の車検前もチャンス

GR86のように「所有する喜び」が深いクルマは、あえて長く乗るという選択も賢明です。走りを味わい尽くしてから売るほうが、結果的に効率が良くなるケースも少なくありません。

実際のデータを見ても、購入してから1年目の下落が最も大きいです。

2024年式RZ
  • ATで年間約92万円
  • MTで年間約59万円

この初期コストを回収しきらないうちに売ると、一番高い1年を自分で負担することになります。

2022年式RZ
  • ATで年間約35万円
  • MTで年間約27万円

3年目以降はここまで維持費が安くなります。

そして5年目の車検前には、相場も安定し、「手放すのに惜しくない」理想的なタイミングが訪れるでしょう。

この初期コストを年数でしっかり分散させたほうが、1年あたりのコスト負担は軽くなります。GR86の魅力を存分に味わった上で、次の車検のタイミングで売却を検討するのが、満足度の高い付き合い方と言えるかもしれません。

売り時の判断基準!タイミングはこの3つ

売り時の判断基準!タイミングはこの3つ
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売却の「年数」が決まったら、次はいつ動くかを考えましょう。同じ年に売っても、わずかな時期の差で査定額は変わります。

ここでは、僕が実践する3つの視点を紹介します。

市場が動く時期を狙う

中古車の相場が高まりやすいのは、1〜3月と7〜9月。新生活やボーナス商戦に向けて、業者が在庫を確保するためです。この時期は、同じ車でも10万円前後の差がつくことがあります。

モデルチェンジを先読みする

GR86のような人気車は、新型の噂や発表があるだけで相場が動きます。「次が出る」と感じたら、早めに動く。たったそれだけで、売却価格を数万円〜十万円単位で守れます。

走行距離の節目を意識する

査定の境目になるのは「3万km」「5万km」「7万km」。この数字の壁を越える前に査定へ出すのが鉄則です。たとえば4万8千kmで売るだけでも、印象査定での減点を防げます。

【プロの予測】GR86のリセールは今後どう読む?

【プロの予測】GR86のリセールは今後どう読む?

オークションの数字を追っていると、このクルマがどれほど特別な安定感を持っているかが見えてきます。ただ、データの裏にある温度までは数字に出ません。

このセクションでは僕が現場の肌感も交えて、これからのGR86相場を話していきます。

【現状分析】高値安定ながらも、春先に一時調整

【現状分析】高値安定ながらも、春先に一時調整
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MTを中心に、GR86のリセールは依然として高水準。「操る楽しさ」という根っこの価値が、時代を超えて求められている証拠です。

2025年春、AT・MTともに軽い下振れがありましたが、これは買い替えシーズンの空白による一時的な揺らぎ。夏には再び相場が戻り、底の強さが改めて確認できました。

【未来予測】大崩れの心配は少ないが油断は禁物

【未来予測】大崩れの心配は少ないが油断は禁物
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僕の読みでは、相場の大崩れは起きません。ただ、静かな調整が少しずつ進む可能性はあります。

CHECK
希少性

自然吸気×FR×MT。この組み合わせを新車で味わえるのは、もはやGR86くらいのもの。EVシフトの時代において、人が機械を扱う快感そのものが価値になっています。

CHECK
海外需要

北米やアジア圏ではGR86の需要が根強い。この海外勢の動きが国内の査定価格を安定させています。
(詳細は次章で扱います。)

CHECK
信頼性

電子制御を最小限に抑えた設計は、シンプルだからこそ壊れにくく、直しやすい。この「長く走れる安心感」がリセールを支えるもう一つの軸です。

ケンタ

注意すべきは「モデルチェンジ」の動向ですが、心配するほどの下落リスクはありません。

【海外需要】GR86が高く売れる国とその理由

【海外需要】GR86が高く売れる国とその理由
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GR86は、海外ではピュアFRとして特別な位置にあります。北米や東南アジアを中心に熱狂的なファンが多く、その人気が日本国内のリセールを力強く押し上げています。

主な輸出先原則的な年式規制市場の特性と注意点
北米(アメリカ、カナダ)“25年(米) 15年(加)”JDM文化の中心地。現地の新車人気が世界の中古相場を左右する。MT需要とカスタム文化が根強く、GR86のブランド価値を支える最重要市場です。
マレーシア1年~5年JDMカルチャーへの憧れが強く、日本のスポーツカーは特別な存在。富裕層が趣味性の高いセカンドカーとして選び、厳しい年式規制の中では高年式ほど高値で取引されます。
ニュージーランド、オーストラリア年式規制は緩やか日本と同じ右ハンドル圏で、日本製スポーツカーへの信頼が厚い地域。山道を走る文化が根付いており、GR86のようなハンドリング重視の一台は、
走り好きから評価されています。
イギリス年式規制は緩やかモータースポーツ文化が根付く右ハンドル国。サーキットだけでなく日常でも走りの質を楽しむ層が中心です。都市部では排ガス規制(ULEZ)を満たす高年式車が選ばれています。
中東(UAE等)5年以内が一般的富裕層が休日に楽しむセカンドカー需要が中心。速さより、自分の技術で操る軽快さが好まれ、GR86は「遊びながら磨けるFR」として独自の地位を築いています。

世界のどこかでGR86が走る音が響くたび、日本の相場も元気になります。

それほどまでに、海外市場とのつながりは強い。北米や東南アジアの熱が冷めない限り、GR86の価値は文化として残り続けるはずです。

【購入編】GR86のリセールバリューを左右するスペック選び

【購入編】GR86のリセールバリューを左右するスペック選び

購入の段階で、すでにリセールの差は生まれています。

同じGR86でも、グレードとミッションの組み合わせ次第で、数年後の価値は大きく変わります。

僕が集めた最新データをもとに、その違いをじっくり見ていきましょう。

グレード別リセールバリューランキング【3年落ち残価率】

順位グレードエンジン3年後残価率
1位RZ2.4L ガソリン MT78%
2位SZ2.4L ガソリン MT75%
3位RZ2.4L ガソリン AT73%
4位SZ2.4L ガソリン AT69%

数字だけを見ても、MTとATでは性格がまったく違います。

MTモデルがATを上回り、上位を独占しています。 トップのRZ MTは、78%という高い残価率を記録。リセールでも最も強い立ち位置を維持しています。

MTが高値を維持するのは、操作そのものを楽しむ人が多いからです。ATは、乗りやすさや日常性を大切にする層に支持され、静かな人気を保っています。

ガソリン車のリセールバリュー

ガソリン車のリセールバリュー
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GR86はガソリンエンジンのみのラインナップです。ここでは「MT車」と「AT車」に分けて、グレードごとの年間のコスト負担がどれくらい変わるのかを詳しく見ていきましょう。

GR86 MT車のリセールバリュー
スクロールできます
グレード年式/
経過年数/
走行距離
支払総額
(A)
買取相場
(B)
残価率
(B/A)
実質の
負担額
(A-B)
毎年いくら
払うと
乗れる?
【1位】
RZ MT
2.4L ガソリン
2024年/1年/1万km376万円317万円84%59万円59万円/年
2023年/2年/2万km362万円295万円81%67万円34万円/年
2022年/3年/3万km362万円282万円78%80万円27万円/年
2021年/4年/4万km362万円262万円72%100万円25万円/年
【2位】
SZ MT
2.4L ガソリン
2024年/1年/1万km342万円269万円79%73万円73万円/年
2023年/2年/2万km329万円260万円79%69万円34万円/年
2022年/3年/3万km329万円245万円75%84万円28万円/年
2021年/4年/4万km329万円238万円72%91万円23万円/年

データからも分かるように、RZ・SZともにMT車の残価率は非常に高い水準を維持しています。RZ MTは3年落ちでも78%前後をキープし、毎年の実質負担額はわずか27万円前後。

このクラスのスポーツカーとしては、異例の安定度です。SZ MTもほぼ同水準で、走行距離が増えてもリセールの落ち込みが緩やか。MT需要の底堅さが、データにも明確に現れています。

運転の楽しさを求めるドライバーが、確実に存在するという現実があります。

GR86 AT車のリセールバリュー
グレード年式/
経過年数/
走行距離
支払総額
(A)
買取相場
(B)
残価率
(B/A)
実質の
負担額
(A-B)
毎年いくら
払うと
乗れる?
【3位】
RZ AT
2.4L ガソリン
2024年/1年/1万km387万円295万円76%92万円92万円/年
2023年/2年/2万km379万円290万円76%89万円45万円/年
2022年/3年/3万km379万円276万円73%103万円35万円/年
2021年/4年/4万km379万円266万円70%113万円28万円/年
【4位】
SZ AT
2.4L ガソリン
2024年/1年/1万km352万円264万円75%88万円88万円/年
2023年/2年/2万km347万円259万円75%88万円44万円/年
2022年/3年/3万km347万円239万円69%108万円36万円/年
2021年/4年/4万km347万円231万円67%116万円29万円/年

RZ・SZどちらのATモデルも、3年落ちで70%台前半の残価率をキープしています。この安定感の背景には、「街乗り中心でも楽しめるFR」という明確な立ち位置があります。

ATモデルが安定した人気を保つ理由のひとつに、「ただのオートマではない」制御の作り込みがあります。MTに近い感覚で走れるATとして一定の評価を得ています

MTほど爆発的な人気ではないものの、ATモデルのリセールは安定型の優等生。乗りやすさと資産性を両立したい人にとって、現実的でバランスの取れた選択といえます。

ボディカラーのリセールバリュー

ボディカラー順位オプション代落札台数
平均距離
平均相場
基準色
ラックとの
価格差
実質的な価値
(価格差 –
オプション代)
1位 クリスタルホワイトパール(K1X)
1位 クリスタルホワイトパール(K1X)
3.3万円39台
1.8万km
311万円
+13万円+9.7万円
2位 スパークレッド(DCK)
2位 スパークレッド(DCK
5.5万円16台
1.7万km
310万円
+12万円+6.5万円
3位 マグネタイトグレーメタリック(P8Y)

3位 マグネタイトグレーメタリック(P8Y)
0円6台
1.6万km
306万円
+8万円+8万円
4位 サファイアブルー(WCH)
4位 サファイアブルー(WCH)
0円2台
1.1万km
302万円
+4万円+4万円
5位 クリスタルブラックシリカ(D4S)
5位 クリスタルブラックシリカ(D4S)
0円8台
1.9万km
298万円
±0円±0円
6位 アイスシルバーメタリック(G1U)
6位 アイスシルバーメタリック(G1U)
0円5台
1.6万km
274万円
-24万円-24万円
※2024年式 RZ MT・2.4Lガソリン:過去6ヶ月の落札データにて算出
※リセールが高いスポーツカー「スープラ」のデータを参考に、僕がGR86の市場に合わせて算出したもの

実質的な価値:基準色(クリスタルホワイトパール)を「±0円」として、各ボディカラーが「オプション代を含めて」どれだけリセールでかを分かりやすく金額で示しています。

数字で見ても、ホワイトパールの人気はやはり圧倒的です。他の車種と同様に、清潔感と上質さを両立する定番カラーが1位という結果になりました。

少し意外なのは、2位に入ったスパークレッド。オプション代を含めても実質で+6.5万円のプラスとなり、走りの象徴としての赤がしっかり評価されているのが分かります。

さらに4位にはサファイアブルーがランクイン。

ブラックを上回る結果になったのは、GR86が「所有して眺める楽しみ」を持つクルマだからかもしれません。

1位 クリスタルホワイトパール

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どんな環境にも馴染み、飽きにくく、長く乗っても古さを感じにくい。それがホワイトパールが選ばれる理由です。リセールでも安定し、所有と手放し、どちらにも強い色と言えます。

2位 スパークレッド

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鮮やかなスパークレッドは、走りへの情熱を象徴する色。スポーツカーらしさを求める層に強く支持され、オプション代を含めても実質プラスになるカラーです。

3位 マグネタイトグレーメタリック

特別感は少ないものの、どんな環境にも馴染む万能カラー。
売るときにマイナスになりにくい堅実な選択です。

4位 サファイアブルー

出回りが少なく、一定の希少性がリセールを支えています。
人と被らないGR86を選びたい人に向く色です。

5位 クリスタルブラックシリカ

黒は高級感があり人気ですが、流通台数が多く相場は平均的。

6位 アイスシルバーメタリック

「走りのイメージ」を重視する市場では評価が伸びにくい結果に…。

今回のデータではランク外の「リッジグリーン」もあります。

内装はブラックを基調とした1色展開

内装はブラックを基調とした1色展開
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1色展開なのでリセール差はありません。

シンプルで無駄のないデザインで、走りに集中するための配置になっています。センターコンソールの3連ダイヤル式エアコン操作パネルは、マシンを操る感覚を生み出します。

リセールに影響するオプションとは?

リセールに影響するオプションとは?
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ここでは、GR86のリセールにどのメーカーオプション・ディーラーオプションが影響するのかを整理します。一見すると差がつきそうな装備ですが、標準でどこまで備わっているかが相場を大きく分けています。

メーカーオプション

GR86では、リセールを左右する明確なメーカーオプションはありません。なぜなら、主要な人気装備がすでにRZに標準搭載されているからです。

  • 18インチアルミホイール(マットブラック塗装)
  • 上質なシート表皮(ウルトラスエード®×本革)
  • ステアリング連動ヘッドランプ

SZに社外ホイールを加えても、「純正の完成度を超える」評価はつきにくい。それだけ、RZの仕様は市場で信頼されています。

ディーラーオプション

オプション例価格(税込)目安のリターン
9インチベーシックナビ NMZN-Y73D
9インチベーシックナビ NMZN-Y73D
244,310円30%~50%程度
ベーシックナビ NMZK-W75DE
ベーシックナビ NMZK-W75DE
159,940円30%~50%程度
各種GRエアロパッケージ
各種GRエアロパッケージ
30%~50%程度
プラス査定が期待できるディーラーオプション

GR86では、ディーラーオプションによるリターンはおおむね30〜50%前後が目安です。装備としての魅力はありますが、オプション代の全額が査定に反映されるわけではありません。

ケンタ

近年はスマホナビが普及しており、将来的には査定上でナビの「強み」が薄れる可能性も考えられます。

GRエアロ系の装備はコンディション次第でプラス査定の余地あり。

擦り傷や塗装ムラがなければ「車体全体の仕上がり」として評価されやすく、実際のリターン率が50%を超えるケースもあります。

購入相談|あなたに合ったGR86の選び方

購入相談|あなたに合ったGR86の選び方
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GR86は、同じモデルでも**「どう選ぶか」で満足度が大きく変わります。走りを極めたい人、日常でも楽しみたい人、それぞれに最適な組み合わせがあります。

ここでは、「リセールで得する一台」「満足度が長く続く一台」という二つの視点から、あなたに合ったGR86の選び方を具体的に見ていきましょう。

リセール重視の選び方

リセール重視の選び方
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おすすめの仕様
グレード・RZ(2.4L ガソリン MT)
ボディカラー・クリスタルホワイトパール
・クリスタルブラックシリカ
オプション・オプションは基本的に装着しない
(ナビも安価なもので十分)

リセールを最優先するなら、「RZ(2.4L ガソリン MT)」一択です。GR86の中でも最も需要が高く、オークションでは常に上位で取引されています。

ボディカラーは、ホワイトパールブラックシリカの2色は王道中の王道。どちらも再販時の需要が安定しており、「無難=強い」というのがこの世界の真実です。

そして、ここが大事なポイント。リセールで損を出さない人ほど、オプションを付けません。ナビは最安のベーシックモデルで十分。GR86は素の完成度が高いため、余計な装備を足すほど回収率が下がります。

査定の現場で見る限り、この組み合わせは、5年後でも7割超えをキープする可能性が高いです

ケンタ

オプションで差をつけるより、何も足さない勇気。
それが一番のリターンを生む選び方です。

満足度&コスパ重視の選び方

満足度&コスパ重視の選び方
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おすすめの仕様
グレードRZ(2.4L ガソリン AT)
ボディカラー・クリスタルホワイトパール
・クリスタルブラックシリカ
※長期保有なら好きな色を選ぶのも素敵な選択です
オプション・9インチベーシックナビ
・(好みで)GRエアロパッケージを追加

「どうせ乗るなら、長く楽しめる一台を選びたい」そんな方に僕がすすめるのは、RZ(2.4L ガソリン AT)です。ATモデルは、街中でも扱いやすく、トルコンの制御が非常に滑らか。

GR86らしい軽快なフィーリングを残しながら、日常域の快適さをしっかり両立しています。実際、査定現場でも、通勤でも乗れるスポーツカーとして安定した需要があります。

カラーはホワイトパールブラックが王道ですが、長く乗るつもりなら、好きな色を選ぶのも悪くありません。感性に合う色のほうが、結局は「手放したくない一台」になりますから。

オプションは、9インチベーシックナビ+(好みで)GRエアロパッケージ。エアロは見た目の満足度を上げる、気持ちの投資と考えましょう。

ケンタ

満足度を狙うなら、テンションが上がる装備をひとつだけ残すのもアリです。

【アンケート】GR86を安く買うための現実的な交渉法

【アンケート】GR86を安く買うための現実的な交渉法

GR86は人気モデルですが、意外と値引きは狙えます。

僕のアンケート結果でも、「25〜40万円の値引きを引き出した人が13%」と、一定の成功例が見られました。

では、どうすれば少しでも条件を良くできるのか。ポイントは競合の作り方にあります。

POINT
兄弟車「スバル BRZ」と競合させる

GR86とBRZは、同じプラットフォームを持つ兄弟車。ディーラー側もお互いの存在を意識しているため、「BRZと悩んでる」と伝えるだけで、値引きに期待ができます。

POINT
経営の違うトヨタディーラー同士で競合させる

トヨタの販売店は、地域によって「トヨタ店」「カローラ店」「ネッツ店」など、別会社が運営しているケースが多くあります。同じGR86でも「別経営=競合可能」ということになります。

2〜3店舗取れば、片方がもう一方の価格に合わせる形で自然と条件が上がります。これは、営業マン同士もよく使う裏の鉄板手法です。

ケンタ

新車を買うときは、値引きはしてなんぼ。こっちが聞かないと、向こうも言えないのがこの業界です。

【維持編】GR86の維持費【ローン・保険・コーティング】

【維持編】GR86の維持費【ローン・保険・コーティング】

購入条件が決まったら、次に考えたいのは「維持コスト」です。GR86はスポーツカーとはいえ、意外なほど日常使いに優れています。

ただし、ローン・保険・コーティングといった要素を見落とすと、トータルコストで大きな差が出るのも事実です。さぁ、ひとつずつ見て行きましょう。

【支払総額シミュレーション】5年でいくらかかる?

【支払総額シミュレーション】5年でいくらかかる?
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ここでは、リセール価値が最も高い「RZ MT」(支払総額 約376万円)を、5年間のフルローンで購入した場合のシミュレーションを見てみましょう。

金利返済総額2%との差額
銀行ローン:2.0%約3,954,000円±0円
ディーラー・自社ローン:4.0%約4,170,000円+216,000円
ディーラー・自社ローン:6.0%約4,392,000円+438,000円

たった金利の差でも、5年間で最大43万円の開き。これは、タイヤ4本+車検+1年分の任意保険がまるっとカバーできる金額です。

「車を安く買う」のではなく、ローンを選ぶ段階からすでに、次のステップは始まっています。

ケンタ

金利を1%下げるだけで、年1回の旅行代が浮く。これを動かずに捨てるのはもったいないと思いませんか?

いまは、オンライン完結型のローン比較サービス「クラウドローン」でもディーラーより低金利のプランが簡単に見つかります。

【年間4万円差】代理店型とネット型どちらを選ぶ?

【年間4万円差】代理店型とネット型どちらを選ぶ?
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保険の契約先年間保険料(目安)
ディーラー・代理店で契約する「代理店型」約10万円
ネットで直接契約する「ダイレクト型」約6万円
差額年間約4万円
試算条件:35歳男性・東京都在住・ゴールド免許・20等級など
補償内容:対人対物無制限、車両保険あり、弁護士費用特約あり
※上記はあくまで一例です。車種の料率クラスや補償内容によって保険料は変動します。

意外と見落とされがちなのが、保険です。

「代理店型」から「ダイレクト型」に変えるだけで、年間4万円も差がつくという事実です。

ディーラーでそのまま契約すると安心感はありますが、実際には「販売手数料」が上乗せされているケースがほとんど。

ケンタ

補償内容を同じにしても、ネット型のほうが4万円前後安く済むことが多いんです。

いまは複数社の保険料を一括比較できるサービスが主流です。中でも「インズウェブ自動車保険一括見積もり」なら、最短3分で最大20社の見積もりを一度に確認できます。

【ボディケアの真実】コーティングが与える印象査定

【ボディケアの真実】コーティングが与える印象査定
https://toyota.jp/gr86/

ボディコーティングは、リセールの数字そのものを上げる要素ではありません。ただ、査定現場では印象を左右する要因として確実に働きます。

キズや水シミが少ない車は、それだけで「丁寧に扱われていた」と判断されやすく、価格ではなく減点を防ぐ価値があるんです。

ケンタ

さらに、きれいなボディを保つと、自然と「大切に扱おう」という気持ちになりますよね?

結果的に内外装のコンディションが良好に保たれ、最終的にはプラス査定につながるケースも少なくありません。

ケンタ

コーティングについて聞かれたら、クリスタルキーパーシラザンコーティングのどちらかがいいですよ」と、僕はいつも答えています。

あなたのGR86を最高額で売却する2つの方法

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GR86は、売る方法を間違えなければ数十万円単位で差がつくクルマです。

もっとも重要な、目的別に最適な2つの方法を紹介します。

LINE無料相場調査で今の相場をチェック

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「売るかまだ迷っている」「相場だけ見たい」

そんな方は、僕のLINE無料相場調査が最適です。僕(査定士)が実際の業者オークション相場をもとに、最新の買取価格を客観的にお伝えします。

すでに5,000人以上が利用している人気サービスのため、現在は3ヶ月以内に売却を検討している方限定で受け付けています。

ケンタ

僕ひとりで対応しているため、どうしても受付に制限が必要になってしまうんです…。ご不便をおかけしますが、どうかご理解ください。

一括査定で複数の買取店を競合させる

一括査定で複数の買取店を競合させる
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「もう手放すと決めた」「1円でも高く売りたい」

それであれば、一括査定サイトを使うのが最も効率的です。複数の買取店が競合することで、GR86なら、ディーラー下取りよりも数十万円アップするケースもあります。

一括査定サイトはたくさんありますが、MOTACTNから選んでおけば問題ありません。この2サイトを押さえておけば、価格・対応・安心感のバランスは十分です。

さらに詳しい比較や手順は、僕が5,000人以上の利用データをもとに分析した「車一括査定サイトおすすめランキング10選」でまとめています

よくある質問(FAQ)

よくある質問(FAQ)

GR86の購入・維持・売却に関して、これまで僕が受けた質問の中から多かった内容をまとめました。

GR86の新車購入時、どのグレードやオプションを選べば後悔しませんか?

リセールと満足度の両立を考えるなら、RZ(2.4L ガソリン MT)がおすすめです。オプションは最小限でOK。ナビもベーシックモデルで十分です。

ATとMT、どちらを選ぶか悩んでいます…

迷ったら「どう乗りたいか」で決めましょう。MTは走りの一体感とリセールの強さが魅力。ATは街乗り中心でも快適に楽しめる万能型です。どちらを選んでも86らしさはしっかり感じられます。

ローンを組むなら、どの金融機関がいいですか?

ディーラーより金利の低い銀行系ローンがおすすめです。さらに比較したい方は、オンライン完結のクラウドローンを活用しましょう。

自動車保険を安くしたいのですが

補償内容を変えずに保険料を下げるなら、インズウェブの自動車保険一括見積もりが最短です。最大20社の見積もりを比較できます。

GR86を売るなら、いつが一番高く売れますか?

もっとも高値が付きやすいのは1〜3月(新生活需要)7〜9月(ボーナス商戦期)です。また、モデルチェンジ情報が出る前に動くのも重要です。

一括査定はどこがおすすめ?

「最高額を狙いたい」なら一括査定サイトで比較するのがいちばんです。実際の買取データをもとにした信頼できる売却ルートです。

まとめ

まとめ

GR86は、走ることを楽しみ、所有することを誇れる。そんな魅力が詰まったクルマです。

購入では、自分に合った仕様を。維持では、無理のない支払いと日々のケアを。そして手放すときには、最高の条件で送り出しましょう。

あなたらしい86ライフを楽しんでください。

その時間を大切にしながら、いつか手放すときが来たら、僕のLINE無料相場調査で、いまの本当の価値を知ってください。

※ひとりで対応しているため、現在は売却が近い方のみの受付とさせていただいております。ご了承ください。

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