【2025年最新】レクサスRCのリセールバリューをプロが徹底解説!

レクサスRCは、華やかさよりも研ぎ澄まされた上質を感じさせるクーペです。ステアリングを切った瞬間に伝わる路面の精度。走り出した途端に「これしかない!」と思わせる完成度があります。

そしてもうひとつ。RCの魅力は走りだけではありません。数年後の価値がしっかり残る資産性のあるクーペであること。
- グレードとカラーの組み合わせ
- ローン・保険を最小化する方法
- 手放す最適なタイミング
この記事では、現役査定士である僕が最新のオークションデータをもとに、RCのリセールバリューと損をしない選び方・売り方を徹底的に解説します。
下の関連リンクは、この記事の考え方を最新相場・実務ノウハウで補強します。一緒に読むほど、RCの価値判断が立体的になります。
【2025年10月最新】レクサスRCのリアルタイム相場動向

生産終了により新車が手に入らなくなった今、レクサスRCの中古相場は安定と再評価の両面で動いています。
暴落ではなく、選ばれる仕様が明確に分かれる静かな二極化。 特に2.0Lターボとハイブリッドは堅調で、走行距離・年式・保証残の条件次第では、 同価格帯の国産クーペを上回るリセールを維持しています。
この章では、僕が業者オークションで日々追っている直近1年の落札データをもとに、 RCの主要パワートレイン別に「どのグレードが今どこまで評価されているか」を整理しました。
直近1年のリセールバリュー推移グラフ
直近1年間のデータを見ると、レクサスRCの相場は春を境に底を打ち、緩やかに回復へ。全体としては派手な動きこそありませんが、安定した需要と確かな下支えが続いています。
とりわけ、ハイブリッドの300hは安定、ガソリンターボの300は回復傾向。350やRC Fを含め、どのパワートレインもそれぞれに異なる強みと課題を見せています。
ここから先は、各グレード別にその違いを数字で検証していきましょう。どの仕様がいま最も評価されているのか、データから読み解いていきます。
300h Fスポーツ・2.5Lハイブリッド・全年式平均・後期モデル

| 落札年月 | 24/7 | 24/8 | 24/9 | 24/10 | 24/11 | 24/12 | 25/1 | 25/2 | 25/3 | 25/4 | 25/5 | 25/6 | 25/7 | 25/8 | 25/9 |
| 支払総額 | 737万 | 737万 | 737万 | 737万 | 737万 | 737万 | 737万 | 737万 | 737万 | 737万 | 737万 | 737万 | 737万 | 737万 | 737万 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 買取相場 | 371万 | 373万 | 370万 | 369万 | 383万 | 401万 | 366万 | 411万 | 419万 | 409万 | 409万 | 423万 | 405万 | 419万 | 413万 |
| 残価率 | 50% | 51% | 50% | 50% | 52% | 54% | 50% | 56% | 57% | 55% | 55% | 57% | 55% | 57% | 56% |
300h Fスポーツは、この1年を通して最も安定したリセール推移を見せました。2024年冬に一時50%まで下がったものの、翌春には57%へ回復。 その後も半年以上にわたり、55〜57%台をキープしています。
背景にあるのは、燃費と静粛性の両立というハイブリッド特有の強み。 300hは「走り」と「上質さ」をバランスよく備え、 中古市場では“維持コストを抑えながらRCらしさを味わいたい層に支持されています。
また、2025年2〜3月にリセールがピークを迎えたのは、ガソリン価格上昇と年度末需要が重なったため。 燃費志向が強まった市場で、再び脚光を浴びた形です。
300 Fスポーツ・2.0Lガソリンターボ・全年式平均・後期モデル

| 落札年月 | 24/7 | 24/8 | 24/9 | 24/10 | 24/11 | 24/12 | 25/1 | 25/2 | 25/3 | 25/4 | 25/5 | 25/6 | 25/7 | 25/8 | 25/9 |
| 支払総額 | 690万 | 690万 | 690万 | 690万 | 690万 | 690万 | 690万 | 690万 | 690万 | 690万 | 690万 | 690万 | 690万 | 690万 | 690万 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 買取相場 | 413万 | 409万 | 409万 | 407万 | 414万 | 413万 | 406万 | 390万 | 397万 | 392万 | 387万 | 370万 | 398万 | 421万 | 432万 |
| 残価率 | 60% | 59% | 59% | 59% | 60% | 60% | 59% | 56% | 58% | 57% | 56% | 54% | 58% | 61% | 63% |
300 Fスポーツは、この1年でもっとも動きの幅が大きかったグレードです。前年後半までは60%前後で安定していたものの、年明けにかけては一時54%まで下落。しかし、2025年夏には63%まで回復し、RC全体をけん引する存在となりました。
この反転の背景には、中古スポーツ需要の再燃があります。ハイブリッドの静けさよりも、ターボの反応とサウンドを求める層が戻ってきたと考察できます。
高年式・低走行車では400万円台後半で取引される個体も見られ、ターボ勢の底力を証明しました。
350 Fスポーツ・3.5Lガソリン・全年式平均・後期モデル

| 落札年月 | 24/7 | 24/8 | 24/9 | 24/10 | 24/11 | 24/12 | 25/1 | 25/2 | 25/3 | 25/4 | 25/5 | 25/6 | 25/7 | 25/8 | 25/9 |
| 支払総額 | 797万 | 797万 | 797万 | 797万 | 797万 | 797万 | 797万 | 797万 | 797万 | 797万 | 797万 | 797万 | 797万 | 797万 | 797万 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 買取相場 | 466万 | 464万 | 457万 | 456万 | 446万 | 443万 | 432万 | 433万 | 428万 | 480万 | 482万 | 485万 | 456万 | 447万 | 449万 |
| 残価率 | 59% | 58% | 57% | 57% | 56% | 56% | 54% | 54% | 54% | 60% | 60% | 61% | 57% | 56% | 56% |
350 Fスポーツは、この1年でもっとも緩急の大きいリセール推移を見せたグレードです。2024年後半にかけて残価率は59%から54%まで下落し、一時は「高排気量=不利」という印象が強まりました。
しかし、2025年春には一転して60%台へ急回復。3.5Lらしい余裕のあるトルクと自然吸気のフィーリングが、「最後のNAらしさ」として見直され始めたのです。
ここで注目したいのは、同じFスポーツでも300ターボとのグラフ形状が異なる点です。300ターボは「緩やかな下落から夏にかけて急反転」するV字型、一方で350は「長期下降から一気に反発して安定化」するJ字型。
つまり、ターボが勢いの相場、350が静かな熟成相場を形成していることがわかります。
レクサスRC F・5.0Lガソリン・全年式平均

| 落札年月 | 24/7 | 24/8 | 24/9 | 24/10 | 24/11 | 24/12 | 25/1 | 25/2 | 25/3 | 25/4 | 25/5 | 25/6 | 25/7 | 25/8 | 25/9 |
| 支払総額 | 1143万 | 1143万 | 1143万 | 1143万 | 1143万 | 1143万 | 1143万 | 1143万 | 1143万 | 1143万 | 1143万 | 1143万 | 1143万 | 1143万 | 1143万 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 買取相場 | 456万 | 461万 | 453万 | 447万 | 431万 | 409万 | 409万 | 472万 | 428万 | 392万 | 388万 | 382万 | 375万 | 395万 | 428万 |
| 残価率 | 40% | 40% | 40% | 39% | 38% | 36% | 36% | 41% | 37% | 34% | 34% | 33% | 33% | 35% | 37% |
最後に、ハイパフォーマンスモデルの「RC F」です。
残価率だけで見ると30%台と、他のグレードに比べて低く見えますが、これは新車価格が1,000万円を超えるためです。高価格帯のスペシャルなクルマは、どうしても初期の値下がり額が大きくなる傾向があります。
ただし、RC Fのような希少価値の高いモデルは、ある一定のラインから相場が下がりにくくなる特徴も持っています。
このクルマはリセールバリューを気にして乗るというよりは、「V8エンジンを存分に楽しむ」という価値を最優先する方のためのモデルと言えるでしょう。相場の変動はありますが、その魅力は唯一無二ですね。
【売却編】レクサスRCを最高額で売るための全手順

売却額はタイミング×年式の節目で大きく変わります。同じRCでも、時期を合わせるだけで数十万円の差になることがあります。
- ガソリン:車検前の3年・5年・7年が有利。
- ハイブリッド:車検前の3年・5年が基本。
次の項目では、それぞれのタイプ別に最適な売却タイミングの見極め方を解説していきます。
ガソリン車の売却タイミング

1年落ちで残価67%、3年でも61%。このあたりの数字を見ると、RC300Fは最初の3年間がいちばん値落ちが穏やかです。
保証がまだ残っていて、買取業者も競り合いやすい。その分、10万〜20万円ほど上乗せで売れたという声も多いです。
ケンタ車検を受ける前に決断する。それが、結果的にいちばん賢い手放し方になります。
RC 350やRC Fは、新車価格が高い分、最初の下がり幅も大きめ。短期で売ると損をしやすいタイプです。
焦らず乗り続けることで価値が残るモデルです。



RC 350の静かなV6、RC Fの鼓動するV8。どちらも音と質感で選ばれる車です。その魅力が、中古市場でも支えになっています。
ハイブリッド車の売却タイミング


レクサスRCのハイブリッド(300h)は、年式の境目で価値差が大きいモデルです。最初の売り時は、メーカー保証が残る3年目の初回車検前。
この時期ならバッテリー劣化の不安も少なく、買取業者にとっても安心材料となるため、残価率64%前後と高水準を維持します。
注意したいのは5年目の崖。後期モデル(2019年式)と前期モデル(2018年式)の間には、明確な価格差が生じており、5年落ちで53% → 6年落ちで38%へ急落。
これは、輸出規制(いわゆる5年ルール)やHVバッテリー交換への懸念から、5年を境に需要が一気に下がるためです。



もし長く乗る場合でも、5年目の車検前を一つの判断基準としておくと、
大きな損失を避けやすいでしょう。
売却のタイミングを見極める視点


1〜2月・9〜10月は需要が集中し、相場が強気になります。この時期に合わせて査定を取るだけで、価格交渉が有利に進みます。
RCは生産終了済みですが、後継モデルが正式発表されたり、同価格帯の新型クーペが登場すると、一時的に中古市場が動きます。
新しいモデルが出る直前は値落ち、出た直後は需要が戻るというパターンを意識しておくと良いでしょう。
もし相場が大きく動き出したときは、一括査定で現在の市場価格を確認しておくと安心です。


【プロの予測】今が売り時?レクサスRCの実勢価格をプロが解説


低迷を抜けたRCの相場は、次にどこへ向かうのか。ここでは、最新の市場データとパワートレイン別の需要動向をもとに、
今後2〜3年のリセールトレンドを予測します。
生産終了後も評価が続くRCは、静かな再評価期に入っています。ハイブリッド・ガソリン・V8モデル、それぞれの特性がどのように残価へ反映されるのか。
プロ査定士の僕が、「下落相場」の全体像を整理していきます。
【現状分析】パワートレインによる価値の再評価が進んでいる
ハイブリッドの300hは静粛性と維持コストの安定感から、都心ユーザーを中心に堅調。ガソリンターボの300は「ターボらしいフィーリング」を求める層に支持され、中古市場では安定した取引が続いています。
一方で、3.5LのRC 350やV8のRC Fは趣味性・コレクター性の領域へ移行し、「国産プレミアムクーペ最後の一台」として根強い支持があります。



それぞれが異なる理由で支持されながら、市場全体で再評価が進んでいます。
【未来予測】暴落はないが、緩やかな下落は避けられない
背景には、EV/PHEV化によるガソリン車の市場縮小と、「エンジン車を今のうちに持ちたい」という逆需要の発生が並行して存在しています。
RCは、急落ではなく、ゆるやかに。しかし確実に下がっていく。その理由は、生産終了によるプレミアム化が進みつつも、市場全体では徐々に次世代車への移行が進んでいるためです。



流通台数が減っても、熱量の高いファン層が支えているため、底値は崩れず緩やかに下がっていくと予想します。
輸出ルートでRCの価値を最大化する方法


レクサスRCは爆発的な輸出人気ではありませんが、信頼できる日本のプレミアムクーペとして評価されています。
「日本車らしい美しさ」と「壊れにくさ」が富裕層を中心に安定した輸出需要があります。
【ガソリン車:RC 300 / 350 / F】デザイン性・パフォーマンス・ブランドへの信頼が求められる市場。
| 主な輸出先 | 原則的な年式規制 | 市場の特性と注意点 |
| 中東(UAE等) | 5年以内が一般的 | 富裕層が多く、レクサスブランドへの信頼は高いです。RC Fなどハイパフォーマンスモデルは「お洒落なセカンドカー」として人気。砂漠気候での信頼性を重視するため、ガソリン車が選ばれやすいです。 |
|---|---|---|
| ニュージーランド | 年式規制は緩やか | 最重要の右ハンドル市場の一つ。厳しい排ガス基準「クリーンカー・スタンダード」があり、基準を満たす高年式モデルに需要が集中。ドイツ車より壊れにくい日本のクーペとして、人気を維持しています。 |
| イギリス / アイルランド | 年式規制は緩やか | 日本と同じ右ハンドル国。都市部ではデザイン性の高いパーソナルカーとして評価。一方で、ULEZなど排ガス規制が厳しく、高年式車が中心に取引されています。 |
【ハイブリッド車:RC 300h】燃費性能・先進性が付加価値となる、都市部の富裕層に選ばれる市場。
| 主な輸出先 | 原則的な年式規制 | 市場の特性と注意点 |
| ニュージーランド | 年式規制は緩やか | ハイブリッド車にとっての最重要市場。「クリーンカー・スタンダード」により、環境性能の高いモデルは税制優遇を受けます。RC全体の相場を支える核となる存在です。 |
|---|---|---|
| イギリス / アイルランド | 年式規制は緩やか | ロンドンの「ULEZ」をクリアできるハイブリッド車は、追加料金なしで都心を走行できる点が評価。富裕層に人気のスタイリッシュで経済的なクルマとして、安定した人気です。 |
| シンガポール | 3年以内 | 世界でも最も年式規制が厳しい市場の一つ。車両価格と税負担が高く、購入されるのは高年式・低走行車のみ。富の象徴として、ハイブリッドクーペが限定的ながら高く評価されています。 |
【購入編】レクサスRCのリセールバリューを左右するスペック選び


クルマ選びは「好き」で決めてもいい。でも、レクサスRCのようなプレミアムクーペは、好きがそのまま資産になるモデルです。
走りを選ぶのか、静粛性を取るのか。ボディカラーひとつで、数年後の査定額が数十万円変わることもあります。
このセクションでは、僕が扱う業者データをもとに、今買うならどの仕様が勝ちパターンなのかを明確に整理。将来の売却まで見据えた「戦略的な選び方」を紹介します。
グレード別リセールバリューランキング【3年落ち残価率】
| 順位 | グレード | エンジン | 3年後残価率 |
| 1位 | 300h Fスポーツ | 2.5L ハイブリッド | 64% |
| 2位 | 300 Fスポーツ | 2.0L ガソリンターボ | 61% |
| 3位 | RC F ベースグレード | 5.0L ガソリンV8 | 60% |
| 4位 | 350 Fスポーツ | 3.5L ガソリン | 58% |
「300 Fスポーツ」はドライビング重視派に根強く支持され、「RC F」は高価ながら指名買いが入る安定モデルです。
RCのリセールを一言でまとめるなら、「ハイブリッドが数字を作り、ガソリンがブランドを守る」という構図が見えてきます。
【2位】RC 300 Fスポーツ 後期 2.0Lガソリンターボのリセールバリュー


| 年式/経過年数/走行距離 | 支払総額(A) | 買取相場(B) | 残価率(B/A) | 毎年いくら払うと乗れる? |
| 2023年/2年/2万km | 690万円 | 464万円 | 67% | 113万円/年 |
|---|---|---|---|---|
| 2022年/3年/3万km | 685万円 | 421万円 | 61% | 88万円/年 |
| 2021年/4年/4万km | 685万円 | 392万円 | 57% | 73万円/年 |
| 2020年/5年/5万km | 685万円 | 378万円 | 55% | 61万円/年 |
| 2019年/6年/6万km | 676万円 | 345万円 | 51% | 55万円/年 |
RC 300 Fスポーツは、レクサスRCの中で最もバランスが取れた人気グレードです。走りの軽快さと維持コストの低さが評価され、年式の新しい個体では高いリセール率を維持しています。
データを見ると、2023年式(2年落ち)で残価率67%と非常に高水準。この数値は、RCがもともと高価格帯クーペであることを踏まえても優秀で、3年落ちでも61%(約420万円前後)を保っており、ガソリンターボ車としてはトップクラスです。
【4位】RC 350 Fスポーツ 後期 3.5Lガソリンのリセールバリュー


| 年式/経過年数/走行距離 | 支払総額(A) | 買取相場(B) | 残価率(B/A) | 毎年いくら払うと乗れる? |
| 2023年/2年/2万km | 797万円 | 480万円 | 60% | 159万円/年 |
|---|---|---|---|---|
| 2022年/3年/3万km | 793万円 | 456万円 | 58% | 112万円/年 |
| 2021年/4年/4万km | 794万円 | 390万円 | 49% | 101万円/年 |
| 2020年/5年/5万km | 794万円 | 366万円 | 46% | 86万円/年 |
| 2019年/6年/6万km | 783万円 | 352万円 | 45% | 72万円/年 |
RC 350 Fスポーツは、RCの素性を最も純粋に味わえる一台。3.5L V6エンジンの自然吸気らしい滑らかさと厚みのある加速は、RCシリーズの中でも格別。ただリセール面では、排気量と税金負担の大きさからやや苦戦しています。
2023年式(2年落ち)で残価率60%と健闘しているものの、3年落ちで58%/4年落ちで49%と下落幅が大きめ。
中古市場でも「走りの完成度で選ぶクーペ」として一定の人気を維持しています。所有満足度はRCの中でもトップクラスです。
【3位】RC F ベース 後期 5.0LガソリンV8のリセールバリュー


| 年式/経過年数/走行距離 | 支払総額(A) | 買取相場(B) | 残価率(B/A) | 毎年いくら払うと乗れる? |
| 2023年/1年/1.0万km | 1143万円 | 893万円 | 78% | 125万円/年 |
|---|---|---|---|---|
| 2022年/3年/1.5万km | 1143万円 | 689万円 | 60% | 152万円/年 |
| 2021年/4年/2.0万km | 1143万円 | 665万円 | 58% | 120万円/年 |
| 2020年/5年/2.5万km | 1143万円 | 637万円 | 56% | 101万円/年 |
| 2019年/6年/3.0万km | 1143万円 | 570万円 | 50% | 96万円/年 |
RC Fは、「走るために生まれたレクサス」を象徴する存在です。5.0L V8自然吸気エンジンが生み出す迫力のサウンドと滑らかな回転フィールは、今の時代ではほぼ絶滅した官能系スポーツの最後の一台といえます。
リセール面では、2023年式(1年落ち)で残価率78%という驚異的な数値を記録。高価格帯ながらも安定した需要があり、特に低走行の個体は希少価値プレミアがつく傾向です。
維持コストや税金面での負担は大きいものの、RC Fを選ぶオーナーは損得ではなく、ロマンを求めて選ぶ層といえるでしょう。
【1位】RC 300h Fスポーツ 後期 2.5Lハイブリッドのリセールバリュー


| 年式/経過年数/走行距離 | 支払総額(A) | 買取相場(B) | 残価率(B/A) | 毎年いくら払うと乗れる? |
| 2023年/2年/2万km | 737万円 | 499万円 | 68% | 119万円/年 |
|---|---|---|---|---|
| 2022年/3年/3万km | 733万円 | 466万円 | 64% | 89万円/年 |
| 2021年/4年/4万km | 733万円 | 424万円 | 58% | 77万円/年 |
| 2020年/5年/5万km | 733万円 | 394万円 | 54% | 68万円/年 |
| 2019年/6年/6万km | 723万円 | 380万円 | 53% | 57万円/年 |
RC 300h Fスポーツは、静けさと上質さを両立したRCの完成形。2.5Lハイブリッドは、燃費性能と維持費の安定感から中古市場でも圧倒的な信頼を得ています。
走行フィールも速さより滑らかさを重視する層に好まれ、「日常で乗れる上質クーペ」として安定した人気を確立。3年落ちの維持コストは約89万円/年と、RCシリーズの中でも最もコストパフォーマンスに優れたモデルです。
ボディカラーのリセールバリュー
| レクサスRC ボディカラー順位 | オプション代 | 落札台数 平均距離 平均相場 | 基準色 1位との 価格差 | 実質的な価値 (価格差 – オプション代) |
![]() ![]() 1位 ブラック(212) | 0円 | 5台 7.7万km 279万円 | ±0円 | ±0円 |
![]() ![]() 2位 ホワイトノーヴァガラスフレーク(083) | 0円 | 25台 7.6万km 271万円 | -8万円 | -8万円 |
| 3位 スターライトブラックガラスフレーク(217) | 0円 | 13台 7.4万km 269万円 | -10万円 | -10万円 |
![]() ![]() 4位 ヒートブルーコントラストレイヤリング(8X1) | 16.5万円 | 4台 7.3万km 241万円 | -38万円 | -54.5万円 |
![]() ![]() 5位 ラディアントレッドコントラストレイヤリング(3T5) | 16.5万円 | 5台 7.4万km 240万円 | -39万円 | -55.5万円 |
![]() ![]() 6位 ソニックチタニウム(1J7) | 0円 | 3台 7.3万km 236万円 | -43万円 | -43万円 |
| 7位 マーキュリーグレーマイカ(1H9) | 0円 | 2台 7.5万km 235万円 | -44万円 | -44万円 |
※モデルチェンジ前のカラー画像はなし
実質的な価値:基準色(ブラック)を「±0円」として、各ボディカラーが「オプション代を含めて」どれだけリセールで得か損かを分かりやすく金額で示しています。
ボディカラー:モデルチェンジ前のデータに基づいているため、現行設定にはないカラーも含まれています。現行カラーラインナップとの違いにはご注意ください。
RCのカラー選びは走りの印象だけでなく,「数年後の評価額」を左右する重要な要素です。




2位は「ホワイトノーヴァガラスフレーク」で清潔感とレクサスらしい質感の高さから人気は根強いです。







リセールを重視するなら、ブラック一択!ホワイトも人気が高い。でもブルーやレッドは個性が強すぎて中古市場で敬遠されやすいと覚えておいてください。
内装は迷う必要がない選ばれた一色


RCのキャビンは、「ブラック×フレアレッド」のツートーンが生み出す大人の色気がテーマ。大胆でありながら、決して軽さを感じさせない絶妙なバランスで仕立てられています。
RCのオプション戦略とは?メーカー&ディーラーオプション


| メーカーオプション | |
|---|---|
![]() ![]() ムーンルーフ | 110,000円(120%程度のリターン) |
![]() ![]() “マークレビンソン”プレミアムサラウンドサウンドシステム | 243,100円(30~50%程度のリターン) |
| ディーラーオプション | |
| リセールに有利なオプションなし | |
設定価格は11万円ながら、実際の査定では120%前後の上乗せと、装備以上の評価を得ています。RCのようなクーペでは、「閉じた空間の抜け感」や「上質な開放感」が強く求められるため、ムーンルーフの有無で印象が大きく変わります。
「マークレビンソン・プレミアムサウンドシステム」は、評価が分かれます。確かに音響品質は抜群ですが、中古市場では、体感的な価値が価格に反映されにくいのが現状です。



ディーラーオプション(エアロ・ナビ・ドラレコなど)はリセールで有利に働きません。
【購入相談】リセール重視?走り重視?あなたに合うRCはこの仕様


RCを選ぶときに迷うのは、「リセールを重視するか」「満足感を優先するか」。
同じFスポーツでも、目的によって最適な仕様は変わります。ここでは、その2つの軸からおすすめの組み合わせを紹介します。
リセール重視の選び方


| グレード | 300h Fスポーツ (2.5L ハイブリッド) |
|---|---|
| ボディカラー | ・ブラック ・ホワイトノーヴァガラスフレーク |
| オプション | 【メーカーオプション】 ・ムーンルーフ |
まずグレードはRC300h Fスポーツ(2.5Lハイブリッド)。静粛性と燃費のバランスが優れ、国内では維持コストの安さ、海外では環境対応モデルとしての信頼が強みです。
中古市場での動きも安定しており、3年落ちでも残価率60%台をキープしています。ボディカラーはブラックかホワイトノーヴァガラスフレーク。
この2色は流通量が多く、買い手がつきやすい。同条件の赤やブルーに比べて、平均で20〜40万円ほど高い取引価格になる傾向があります。



RCのリセールは、グレード・カラー・装備、この3つを外さなければ、数年後も納得のいく金額で手放せるはずです。
満足度&コスパ重視の選び方


| グレード | 300 Fスポーツ (2.0L ガソリンターボ) |
|---|---|
| ボディカラー | ・ブラック (212) ・ホワイトノーヴァガラスフレーク (083) ※長期保有なら好きな色を選ぶのも素敵な選択です |
| オプション | 【メーカーオプション】 ・ムーンルーフ ・“マークレビンソン”プレミアムサラウンドサウンドシステム |
走るたびに心が動くRCを選ぶなら、数字だけでは決めきれません。「自分が運転して気持ちいいか」。その感覚を軸に選ぶことで、結果的に満足度もコスパも高まります。
おすすめはRC300 Fスポーツ(2.0Lガソリンターボ)です。街乗りでも高速でも扱いやすく、維持費もハイブリッドと大きな差はありません。それでいて3年落ちの残価率は61%前後と、十分に安定しています。
ボディカラーはブラックかホワイトノーヴァガラスフレークが無難。
オプションはムーンルーフとマークレビンソンの組み合わせが理想です。ムーンルーフは120%程度のリターン。マークレビンソンは回収率こそ50%程度ですが、車内で過ごす時間の質を確実に高めてくれる装備です。



リセールと満足度を両立させたいなら、この仕様が一番バランスが取れています。数字で見ても、間違いのない選択です。
【中古車購入編】レクサスRCの賢い買い方と交渉術


生産終了したレクサスRCは、今や中古車でしか手に入りません。 一台ごとに状態が異なるからこそ、購入前の見極めが重要です。 ここでは、プロが実践する損をしないための3つのチェックを紹介します。
本体価格だけで判断せず、「納車整備費」や「登録代行費」を含めた総額表示で比較を。 見積書は細かく確認し、不要な費用がないかをチェック。 諸費用の差がそのまま数万円〜十万円の差になります。
販売店によって保証範囲は異なります。 RCのような高級車は修理費が高くつくため、保証期間と対象部位を必ず確認。 延長保証付きなら安心です。 保証を交渉材料にするのも有効です。
販売店の下取り額だけで決めず、一括査定や専門店の相場をチェック。 その金額をもとに交渉すれば、下取りアップの余地が生まれます。 「買い」と「売り」を同時に考えるようにしてください。



RCは状態×条件がすべて。 総額・保証・下取り、この3点を押さえれば、 走りも価格も納得できる買い物になります。
【維持編】レクサスRCの維持費【ローン・保険・コーティング】


手にした瞬間から特別な存在になるレクサスRC。その魅力を長く味わうためには、維持にかかるコストの整え方も大切です。
負担を感じやすい「ローン」「保険」「コーティング」の3つに焦点を当て、走りも心も軽くするための工夫を紹介します。
ローン金利2%と6%、その差は80万円?


ここでは、リセールバリューランキング1位だった「RC 300h Fスポーツ」(支払総額737万円)を例に、頭金なしで5年・フルローンで組んだ場合の総負担額を比較してみましょう。
| 金利 | 返済総額 | 2%との差額 |
| 銀行ローンなど:2.0% | 約7,750,500円 | ±0円 |
|---|---|---|
| ディーラーローンなど:4.0% | 約8,144,000円 | -393,500円 |
| ディーラーローンなど:6.0% | 約8,551,000円 | -800,500円 |
同じRCでも、金利が2%違うだけで約40〜80万円の差。その浮いたお金で、あなたなら何を選びますか?
・ムーンルーフやマークレビンソンなど、満足度の高い装備を追加する
・ボディコーティングや延長保証で、愛車を長く守る
・頭金を増やして、月々の支払いをさらに軽くする
金利を見直すだけで、選択の自由が生まれます。それはRCオーナーとして、走りとライフスタイルの両方を整えるための最初の一歩です。



RCの購入は、価格交渉より金利交渉をすべきです。クラウドローンで支出を抑え、浮いた資金でRCを自分らしく仕立てられます。


ネット型で年間3万円差も?RCの保険を安くする


| 保険の契約先 | 年間保険料(目安) |
| ディーラーなどで契約する「代理店型」 | 約10万円 |
|---|---|
| ネットで直接契約する「ダイレクト型(ネット保険)」 | 約7万円 |
| 差額 | 年間約3万円 |
補償内容:対人対物無制限、車両保険あり
※上記はあくまで一例です。車種の料率クラスや補償内容によって保険料は変動します。
保険って、どこも同じだと思っていた
そう話していたRCオーナーが、見直し後に年間3万円近く浮かせています。
レクサスのような高級車でも、補償内容を保ったままネット保険に切り替えるだけで、年間3万円前後のコスト削減が可能です。仮に5年間継続すれば、差額は15万円以上。



こちらも、ムーンルーフやマークレビンソンのオプション代に匹敵します。保険を安くすることで、ムダをそぎ落として節約につながります。


ボディコーティングは本当にリセールに効くのか?


コーティングをすれば査定が上がるのか?
よく聞かれる質問ですが、答えは、「イエスでもありノーでもある」です。
査定士が見るのは、施工歴ではなく塗装の状態。コーティングの目的は「リセールを上げること」ではなく、きれいな状態を維持するための手段です。
施工するなら、ディーラーで10万円かける必要はありません。コスパと効果のバランスが取れているのは、クリスタルキーパーやシラザンコーティングの2つ。
数万円の投資で十分な艶と保護性能が得られますよ。



RCのようにデザイン性の高いクルマは、ボディの見た目の印象が査定で大きく作用します。コーティングはあくまでその印象を保つためのサポートです。
高く売るための2つの方法|LINE相談&一括査定の活用術


RCは、同じクルマでも売り方ひとつで数十万円の差が出るクルマです。デザインも走りも特別な一台だからこそ、最後の手放し方も丁寧に選びたい。
ここでは、僕が現場で見てきた中でも「確実に結果を出す2つの方法」を紹介します。
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まず知っておいてほしいのは、相場はネットの数字よりずっと早く動いているということ。為替や輸出規制の影響で、1ヶ月で10万円単位の変動が起きることもあります。
だからこそ最初の一歩は、「正しい現実」を知ることです。



買取店のような営業トークは一切なく、数字だけを見たい方に向いたやり方です。1分の入力で終わります。思っているより、早く現実が見えてきますよ。
満足度が高い一括査定
どうせ売るなら、納得できる金額で手放したい
そんな方には、MOTAやCTNなどの一括査定をおすすめします
一度の入力で複数の買取業者が見積もりを出し、その中から一番条件の良い1社を選ぶだけ。業者によっては同じRCでも30〜50万円の差が出ることも珍しくありません。



RCのようなスポーツクーペは、扱いに慣れている業者を見極めるだけで結果が変わります。比較は、「差額を生む作業」だと思ってください。
複数サイトを比べてみたい方は、5,000人以上の実データから分析した車一括査定サイトの比較記事もおすすめです。


よくある質問(FAQ)


中古のレクサスRCを検討している方から、実際によく寄せられる質問をまとめました。購入・維持・売却、それぞれの場面で迷いやすいポイントを、プロ査定士の視点から簡潔に解説します。
- レクサスRCの中古車を選ぶ際、どのオプションを選べば後悔しませんか?
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ムーンルーフ一択です。見た目とリセール両面で効果あり。マークレビンソンは満足度は高いですが、回収率は控えめです。
- 購入時、ローンと現金一括払い、どちらがお得ですか?
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ディーラーローン4〜6%に対し、クラウドローンなら2%前後。5年で約80万円差が出ます。浮いた資金をオプションやコーティング費に回すのが賢い選択です。
- RCのグレードはどれを選ぶか悩んでいます…
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リセールと走りのバランスが取れているのは300h Fスポーツ。走り重視なら300 Fスポーツも◎です。
- 維持費で節約できるポイントはありますか?
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金利・保険・コーティングの3点。保険の見直しだけで年間3万円の節約になります。インズウェブで比較をしましょう。
- 売却時、一番高く売れるタイミングはいつですか?
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3年または5年落ち前が狙い目。モデルチェンジ前や輸出規制前は相場が動きやすいです。タイミングを逃すと20〜30万円の差が出ることもあります。
まとめ


RCは、ただ速いだけのクルマじゃありません。ハンドルを握った瞬間に伝わる重み、街の光を切り取るような低い視点。そして、アクセルを踏んだときに胸の奥まで響くあの音。所有するたびに、「この一台を選んでよかった」と心から思わせてくれます。
けれど、その喜びを長く味わうためには、感性だけで選ばないことも大切です。どのグレードにするか。どんなふうに維持するか。いつ手放すか。たったそれだけの違いで、5年後のリセールも満足度もまるで変わってきます。
数字も大事。でも、最終的に決めるのは「自分の感覚」です。RCは、あなたの価値観と生き方がそのまま映し出されるクルマだと思います。
だからこそ、焦らず、納得できる選びをしてほしいと願っています。
この記事が、RCと過ごす時間を少しでも豊かにするきっかけになれば嬉しいです。もし「うちのRCはいま、どのくらいの価値があるんだろう?」と気になったときは、僕のLINE無料相場調査を気軽に使ってください。
※ひとりで対応しているため、現在は売却が近い方のみの受付とさせていただいております。ご了承ください。

















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