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【ヤリス】買い方と売り時の正解|損せず乗るための完全リセールガイド

都市をすり抜ける軽やかさと、静かに息づく力強さ。トヨタ・ヤリスは、その小さなボディに走る喜びをぎゅっと詰め込んだコンパクトの到達点です。

燃費の良さだけでなく、ハンドリングの正確さや、デザインの完成度。どこをとっても「ちょうどいい」を超えた満足感があります。

だからこそ、手放すときに迷うんです。「今、売るべきか。もう少し乗るべきか」と。2025年に入り、相場は落ち着きを見せながらも、グレードやエンジンによって価値の残り方がはっきりと分かれはじめました。

この記事で分かること
  • 売却編:どの時期・年式で手放せば、査定額を最大化できるか
  • 購入編:長く乗っても価値が落ちにくい、最適なグレードと仕様
  • 維持編:毎年の出費を抑えるためにするべきこと

この記事で、ヤリスを「買う」「乗る」「手放す」すべての視点から立体的に分析します。あなたのカーライフに合った選び方を見つけたら、あわせて下の関連リンクもチェックしてみてください。

目次

【2025年11月最新】ヤリスのリアルタイム相場動向

【2025年11月最新】ヤリスのリアルタイム相場動向
https://toyota.jp/yaris/

ヤリスはどの年式でも安定して人気がありますが、その価値はグレードやエンジンによって動き方が大きく異なります。

とくに2024年後半からは、ハイブリッドとガソリンで残価率の差が明確になり、市場全体の動きにも小さな変化が見え始めました。

ここからは、ヤリスの中でも販売比率が高いZグレード(1.5L系)を中心に、ハイブリッドとガソリン、それぞれの直近1年間のリセールバリュー推移を見ていきます。

直近1年のリセールバリュー推移グラフ

「値崩れしにくい」と言われるヤリスですが、実際の相場は決して一定ではありません。季節需要やモデルイヤー変更によって、数値は常に微妙に揺れ動いています。

では、データからどんな傾向が読み取れるのか。以下が、最新オークションデータに基づく1年間の推移です。

ヤリス・Z・1.5Lハイブリッド・全年式平均

ヤリス・Z・1.5Lハイブリッド・全年式平均
業者オークション落札データ参照
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落札年月24/724/824/924/1024/1124/1225/125/225/325/425/525/625/725/825/925/1025/11
支払総額252万252万252万252万252万252万252万252万252万252万252万252万252万252万252万252万252万
買取相場199万197万195万193万191万174万164万162万158万155万153万152万147万146万150万154万157万
残価率79%78%77%77%76%69%65%64%63%61%61%60%58%58%60%61%62%

2024年後半から2025年夏にかけて、ヤリス・ハイブリッドの残価率は76%から58%まで緩やかに下落しました。

年末(24年11月〜12月)には、わずか1ヶ月で76%→69%へと急落。中古市場全体の冷え込みと、モデルイヤー更新前の在庫整理が重なった影響と見られます。

ただし、2025年春以降は底を打ち、秋には再び157万(+7万円)まで回復。現時点の残価率は60%前半で、国内需要に支えられながら安定期に入った印象です。

ケンタ

ハイブリッドは燃費性能の高さから支持層が厚く、価格が下がっても一定ラインで買い手が付く状態といえるでしょう。

ヤリス・Z・1.5Lガソリン・全年式平均

ヤリス・Z・1.5Lガソリン・全年式平均
業者オークション落札データ参照
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落札年月24/724/824/924/1024/1124/1225/125/225/325/425/525/625/725/825/925/1025/11
支払総額219万219万219万219万219万219万219万219万219万219万219万219万219万219万219万219万219万
買取相場158万153万148万145万143万140万137万135万132万130万131万132万131万132万136万138万139万
残価率72%70%68%66%65%64%62%62%60%59%60%60%60%60%62%63%63%

ガソリンモデルは、全体として緩やかな下落からの横ばい推移です。2024年夏〜翌春にかけて残価率は72%から59%まで落ちましたが、その後は130万円前後で安定し、2025年秋には139万円(63%)まで小幅に回復しています。

ハイブリッドと比べると値動きが穏やかで、急落しにくい安定型といえるでしょう。背景には、新車価格の安さと維持費の軽さがあります。

中古車市場では「燃費よりも維持コスト」を重視する層が多く、この実用志向がガソリンモデルの底堅い需要を支えています。

また、2024年7月時点ではハイブリッドとの差が残価率で7ポイント(79% vs 72%)ありましたが、2025年11月にはハイブリッド62%・ガソリン63%とほぼ並びました。

ケンタ

短期間で順位が逆転したこの動きは、「ハイブリッド=高リセール」という構図が崩れ、両者の価値が均衡しつつあることを示しています。

【売却編】ヤリスの損しない高額売却マニュアル

ヤリスはもともと値落ちしにくいクルマですが、売るタイミングと条件の見極め方によって、最終的な査定額に大きな差が出ます。

ハイブリッドとガソリンそれぞれのデータをもとに、「いつ手放すのが正解か」「どの年式・走行距離で最も高く売れるか」を整理しました。

まずは、タイプ別の最適な売却タイミングから見ていきましょう。

ハイブリッド車の売却タイミング

3年目での売却がもっとも効率的

初回車検を迎える3年目(2022年式・走行約3万km)の「Z・1.5Lハイブリッド」は、現在の残価率がおよそ64%前後。これは、ガソリンモデルのZ(後述)とほぼ同じ水準まで接近しています。

相場が落ちきる前に動くなら、このタイミングが最もバランスが取れた売却期です。

5年目でも価値が残る

5年目(2020年式・走行約5万km)では、ハイブリッドの平均残価率は約53%。ガソリン車(48%)よりも約5ポイント高い水準を維持しています。

この差は、中古車市場で依然として燃費性能が評価されている証拠です。ハイブリッドシステムの信頼性が定着し、年式が進んでも買い手が付きやすい傾向にあります。

ケンタ

3年・5年といった車検サイクルの前後は、需要が高く、買取査定が安定しやすい時期なんです。

ガソリン車の売却タイミング

3年目(初回車検前)が効率的な乗り換え時期

3年目(2022年式・走行約3万km)では残価率が約64%。新車価格の6割以上が戻る計算となり、「次のクルマに乗り換えるタイミング」としては非常に効率的です。

中古市場でも3年落ちは流通量・需要ともに多く、買い手がつきやすい時期といえます。

5年目(2回目車検前)が損失を抑える最終ライン

5年目(2020年式・走行約5万km)の平均残価率は約48%。このラインを下回ると、車検・整備費用とのバランスが崩れ、手元に残る金額が減っていきます。

「5年目の車検前までに手放す」のが、損失を最小限におさえる現実的な境目です。

ケンタ

ガソリンモデルは、3年で動けば効率のよい乗り換え、5年で動けば損を防ぐ撤退といえます。

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【例外】1.0Lモデルは別の動きをする

1.0Lモデル(G・Xグレード)は、1年落ちでも残価率が90%を超えるなど、驚くほど値落ちが少ないモデルです。街乗り中心で燃費を重視するユーザー層に支持され、セカンドカー需要としても安定。

ケンタ

台数が少ないぶん希少性もあり、1年で手放しても損をしにくいのが特徴です。

MOTACTNは、実車査定+競り合いで価格が自然に上がる仕組み。売り時をしっかりつかめます。

タイミングを見極める3つの視点

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CHECK
需要が動く季節をつかむ

新生活が始まる前の1〜2月、転勤やボーナス時期にあたる7〜9月は、買い替え需要が増え、業者の買取価格も上がりやすくなります。

実際にヤリスも、9月以降にわずかな相場回復が見られました。季節を読むことが、数万円単位の差を生むポイントになります。

CHECK
モデルチェンジ情報を逃さない

ヤリスは人気車ゆえに、モデルチェンジの影響が大きいクルマです。マイナーチェンジや新型発表の報道が出ると、現行型の買取価格は一時的に下がる傾向があります。

CHECK
走行距離は「年式相応」が理想

査定で最も重視されるのが走行距離です。年間1万km前後を目安に走っていれば、査定では高く評価されます。反対に、同じ3年落ちでも5万kmを超えるようだと減点対象になりやすい。

距離は「クルマの年齢」と同じで、走りすぎは確実に価値を削ると覚えておきましょう。

ケンタ

ヤリスのように流通量が多いクルマほど、細かな条件で差がつきます。

【プロの予測】ヤリス相場はどう動く?重要な次の局面

【プロの予測】ヤリス相場はどう動く?重要な次の局面

最新のオークションデータと市場動向をもとに、ヤリスのリセール相場が今後どう動くのかを解説していきます。

市場が落ち着きを見せるなかで、仕様ごとの需要差と次期モデルの影響が、価格を左右する重要な要素になりつつあります。

【現状分析】相場は安定期へ!仕様で分かれる需要の行方

ヤリス相場は、2020年の発売から時間が経ち、流通量が安定したことで落ち着いた相場に入っています。3年・5年の車検サイクルを迎える個体が増え、極端な値動きは起こりにくい状況です。

需要の中心は国内です。

「燃費が良く、信頼できる実用車」としての人気が根強く、輸出プレミアムではなく国内の需給が価格を左右しています。

そのうえで、仕様によって需要の質は異なります。

ハイブリッドは燃費重視の通勤層、ガソリンは維持費を抑えたい実用派、1.0Lは排気量制限のある国への輸出需要。同じヤリスでも、価値を支える層が違うのが現状です。

【未来予測】2026年がターニングポイント?ヤリスのリセールはこう動く

ヤリスの相場は今後も大幅な下落リスクは低いと見られます。燃費・信頼性・維持費の3拍子がそろい、実用車としての需要が底堅いからです。

ただし、2026年前後に予定されるフルモデルチェンジの動きには注意が必要です。

新型発表前後は旧型の価格が下がりやすく、売却を考えるなら事前の動きが重要になります。

そして、1.0Lモデルは海外輸出で安定した需があり、全体相場の下支え要因になっています。

結果として、ヤリス全体は「急落しないが、ゆるやかに下がる」穏やかな相場推移をたどるでしょう。

複数の会社が競うMOTACTNは、高額提示とスピード成約の両方を実現します。

輸出市場の最新情報と高値売却のポイント

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ヤリスは、アルファードのように「高級感」や「特別な空間価値」で選ばれるクルマではありません。

どんな環境でも動き続ける丈夫さと、少ない燃料で長く走れる燃費性能。その実用性こそが価値とされ、エンジンタイプごとに活躍する国もはっきり分かれています。

【1.5L ハイブリッド車】排ガス規制をクリアする「先進的・経済的なクルマ」

主な輸出先原則的な年式規制市場の特性と注意点
ニュージーランド年式規制は緩やか(排ガス基準あり)ハイブリッド車は、「クリーンカー・スタンダード」による税制優遇の対象となり、ヤリスHVもその恩恵を受けています。
アイルランド / イギリス年式規制は緩やか(排ガス基準あり)ロンドンの「ULEZ(超低排出ゾーン)」をはじめ、都市部の排ガス規制をクリアできる車両は価値が高く、ヤリスHVはその条件を満たす代表格です。
パキスタン / スリランカ5年以内(パキスタン)燃料価格の高騰を背景に、燃費の良さが富裕層や知識層にも評価。合理的な選択肢として需要が拡大しています。

ハイブリッドモデルは、環境基準の厳しい国ほど価値が上がる傾向にあります。燃費と排ガス性能の両立が高く評価され、「先進的かつ経済的な車」として中古市場でも指名買いされる存在です。

【1.5L ガソリン車】1.0Lより力強い「実用的なクルマ」

1.5Lモデルには、1.0Lのような爆発的な輸出プレミアムはありません。国内需要がメインですが、海外でも「1.0Lでは物足りない」と考える層や、税制の差が少ない国々で実用車として評価されています。相場は比較的安定しているのが特徴です。

主な輸出先原則的な年式規制市場の特性と注意点
アフリカ諸国(ケニア等)8年以内信頼性の高いトヨタ車として、1.0Lと並び安定した需要があります。
坂道や長距離走行が多い地域では、1.5Lの余裕ある走りが好まれる傾向です。
ニュージーランド年式規制は緩やか(排ガス基準あり)右ハンドル国を中心に流通しており、
中古市場では手頃な価格のコンパクトカーとして人気があります。
アイルランド / イギリス年式規制は緩やか(排ガス基準あり)同じく右ハンドル国の都市部では、
日常の移動手段として信頼性の高い日本車が選ばれるケースが目立ちます。

1.5Lモデルに派手さはありませんが、海外ではもう少し力がほしいユーザー層に好まれ、扱いやすさと信頼性で支持を集めています。輸出プレミアムこそ小さいものの、相場も大きな乱れがありません。

【1.0L ガソリン車】関税が安い「低排気量モデル」としての圧倒的な需要

1.0Lモデルは、ヤリスの輸出相場で最も重要な役割を担っています。特定の国では、関税の仕組み上1000cc以下のクルマが圧倒的に優遇されており、まさに「指名買い」の状態です。この特殊な需要が、国内相場をも下支えしています。

主な輸出先原則的な年式規制市場の特性と注意点
パキスタン5年以内が中心日本の2024年以降の規制緩和で日本の中古車需要が再び拡大。1000cc以下のヤリスやライズは関税優遇を受け、現地で買いやすく壊れにくい日本車として人気が高まっています。
スリランカ当年〜3年以内最重要市場。2025年2月の自動車輸入再開を機に需要が急上昇。1000ccモデルが中心で、高年式・低走行の個体ほど高値で取引されています。
アフリカ諸国(ケニア等)8年以内信頼できるトヨタ車として一定の需要がありますが、人気の中心は1.0Lモデル。7年落ち前後で流通が動きやすいです。

輸出相場を支えているのは、実は1.0Lモデルです。税制が有利な国では、ほぼこの排気量が基準になっており、「日本の小型車=ヤリス1.0L」という認識が広がっています。

【購入編】ヤリスのリセールバリューを左右するスペック選び

【購入編】ヤリスのリセールバリューを左右するスペック選び

ヤリスを選ぶときに意識したいのは、見た目や価格差よりもどの仕様を選ぶかです。同じ年式でもグレードによって数十万円の差が出るのがヤリスの現実です。

僕が算出した最新データを見ると、1.0Lガソリンの圧倒的なリセール力、1.5Lモデルの安定感、そしてGRヤリスの別格ともいえる資産価値が浮かび上がりました。

ここからは、実際のデータをもとにグレード別のリセールバリューを見ていきます。

グレード別リセールバリューランキング【3年落ち残価率】

順位グレードエンジン3年後残価率
1位G1.0L ガソリン79%
2位X1.0L ガソリン77%
3位RZハイパフォーマンス
(GRヤリス)
1.6L ガソリンターボ73%
4位G1.5L ガソリン66%
5位X1.5L ガソリン65%
6位Z1.5L ハイブリッド64%
7位G1.5L ハイブリッド64%
8位Z1.5L ガソリン64%
9位X1.5L ハイブリッド63%
※2022年式(3年落ち)・走行3万kmのデータで比較

ランキング上位を占めるのは1.0Lガソリンモデル。税制や維持費の安さに加え、海外では「1000cc以下」が優遇される国も多く、国内外の両市場で安定した需要があります。

GRヤリス(RZハイパフォーマンス)は別格。希少性と走行性能の高さから、スポーツモデルとして異例の高リセールを維持しています。

1.5Lモデルは快適性を重視する層に支持され、リセールはやや落ち着いた水準。ハイブリッドは流通量の多さから、価格競争の影響を受けやすい傾向です。

ここからは、各エンジンタイプ別にリセールバリューの特徴を詳しく見ていきましょう。

ヤリス・1.5Lハイブリッドのリセールバリュー

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グレード年式/
経過年数/
走行距離
支払総額
(A)
買取相場
(B)
残価率
(B/A)
実質の
負担額
(A-B)
毎年いくら
払うと
乗れる?
Z2024年/1年/1万km252万200万79%52万52万円/年
2023年/2年/2万km252万178万70%74万37万円/年
2022年/3年/3万km252万162万64%90万30万円/年
2021年/4年/4万km252万148万59%104万26万円/年
2020年/5年/5万km252万133万53%119万24万円/年
G2024年/1年/1万km235万195万83%41万41万円/年
2023年/2年/2万km235万162万69%73万36万円/年
2022年/3年/3万km235万150万64%85万28万円/年
2021年/4年/4万km235万125万53%110万27万円/年
2020年/5年/5万km235万116万49%119万24万円/年
X2024年/1年/1万km224万181万80%44万44万円/年
2023年/2年/2万km224万162万72%62万31万円/年
2022年/3年/3万km224万142万63%82万28万円/年
2021年/4年/4万km224万118万52%106万27万円/年
2020年/5年/5万km224万106万47%118万24万円/年

1.5Lハイブリッドは、燃費性能と静粛性の高さで安定した人気があります。リセールではGグレードが最も強く、初年度83%・3年落ち64%。

ZとXは大きな差こそないものの、年数とともに60%前後で推移しています。5年目には50%を下回る傾向があり、車検前の乗り換えが損を抑える目安です。

ヤリス・1.5Lガソリンのリセールバリュー

https://toyota.jp/yaris/
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グレード年式/
経過年数/
走行距離
支払総額
(A)
買取相場
(B)
残価率
(B/A)
実質の
負担額
(A-B)
毎年いくら
払うと
乗れる?
Z2024年/1年/1万km219万162万74%57万57万円/年
2023年/2年/2万km219万153万70%66万33万円/年
2022年/3年/3万km219万141万64%78万26万円/年
2021年/4年/4万km219万131万60%88万22万円/年
2020年/5年/5万km219万105万48%114万23万円/年
G2024年/1年/1万km198万149万75%49万49万円/年
2023年/2年/2万km198万138万69%60万30万円/年
2022年/3年/3万km198万131万66%67万22万円/年
2021年/4年/4万km198万122万61%76万19万円/年
2020年/5年/5万km198万100万50%98万20万円/年
X2024年/1年/1万km182万133万73%49万49万円/年
2023年/2年/2万km182万124万68%58万29万円/年
2022年/3年/3万km182万118万65%64万21万円/年
2021年/4年/4万km182万109万60%73万18万円/年
2020年/5年/5万km182万91万50%91万18万円/年

1.5Lガソリンは中古市場でも安定した人気。3年落ち(2022年式・3万km)の残価率は64〜66%前後と、ハイブリッドとほぼ同水準。走行コストを重視する層に支持されています。

グレード別ではGが最も強く、1年落ちで75%・5年落ちでも50%を維持。ZやXも大きな差はなく、いずれも50%前後で下げ止まっています。5年保有でも年間の実質負担額は18〜23万円程度と、維持費を抑えつつ価値を残せるモデルです。

ハイブリッドよりも値動きが穏やかで、相場変動に強いのが特徴。「燃費より総コスト重視」の方には、もっとも堅実な選択といえるでしょう。

ヤリス・1.0Lガソリンのリセールバリュー

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グレード年式/
経過年数/
走行距離
支払総額
(A)
買取相場
(B)
残価率
(B/A)
実質の
負担額
(A-B)
毎年いくら
払うと
乗れる?
G2024年/1年/1万km182万171万94%11万11万円/年
2023年/2年/2万km182万155万85%27万14万円/年
2022年/3年/3万km182万143万79%39万13万円/年
2021年/4年/4万km182万124万68%58万15万円/年
2020年/5年/5万km182万105万57%77万16万円/年
X2024年/1年/1万km167万159万95%8万8万円/年
2023年/2年/2万km167万141万84%26万13万円/年
2022年/3年/3万km167万128万77%39万13万円/年
2021年/4年/4万km167万107万64%60万15万円/年
2020年/5年/5万km167万86万52%81万16万円/年

1.0Lモデルは、ヤリスの中でも最もリセールが強いグレードです。1年落ちでGが94%、Xは95%と、新車価格とほぼ変わらない水準を維持しています。

理由は明確。海外では「1000cc以下」が関税面で優遇される国が多く、輸出需要が突出しているからです。3年落ちでもGで79%、Xで77%と高水準。5年落ちでも50%台を保ち、年間の実質負担額は13〜16万円前後に収まります。

小型・軽量で維持費も安く、短期での乗り換えにも有利。コスパ最強のヤリスを選ぶなら、この1.0Lガソリンが最有力です。

GRヤリス・1.6Lガソリンのリセールバリュー

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グレード年式/
経過年数/
走行距離
支払総額
(A)
買取相場
(B)
残価率
(B/A)
実質の
負担額
(A-B)
毎年いくら
払うと
乗れる?
RZハイパフォーマンス AT 後期2024年/1年/1万km586万451万77%135万135万円/年
RZハイパフォーマンス MT 後期2024年/1年/1万km548万423万77%125万125万円/年
RZハイパフォーマンス MT 前期2023年/2年/2万km503万356万71%147万74万円/年
2022年/3年/3万km503万370万73%133万45万円/年
2021年/4年/4万km503万364万72%139万35万円/年
2020年/5年/5万km503万351万70%152万31万円/年

GRヤリスは、ヒツジの皮をかぶった狼。

見た目はコンパクトカーでも、中身は完全に走るために生まれたクルマです。その特異な成り立ちが、リセールでも異例の強さを生んでいます。

RZハイパフォーマンスの後期型は、AT・MTともに残価率77%前後。前期型でも70%台を維持しており、5年経っても価値を失いにくい数少ない国産車です。

中でもMTモデルは走行距離が増えても値落ち幅が小さく、限定生産ゆえに供給も少ない。「純ガソリン×MT」という組み合わせが、今では希少資産として扱われています。

ケンタ

リセール重視なら、RZハイパフォーマンスMT・後期型が最も堅実な選択です。

ボディカラーのリセールバリュー

ボディカラー順位オプション代落札台数 平均距離 平均相場基準色 ブラックとの 価格差実質的な価値 (価格差 – オプション代)
1位 プラチナホワイトパールマイカ(089)
1位 プラチナホワイトパールマイカ(089)
3.3万円29台 1.9万km 192万円+5万円+1.7万円
2位 ブラック(202)
2位 ブラック(202)
0円15台 2.3万km 187万円±0円±0円
3位 センシュアルレッドマイカ(3T3)
3位 センシュアルレッドマイカ(3T3)
3.3万円7台 1.8万km 181万円-6万円-9.3万円
4位 シルバーメタリック(1L0)
4位 シルバーメタリック(1L0)
0円5台 2.0万km 180万円-7万円-7万円
5位 コーラルクリスタルシャイン(3U7)
5位 コーラルクリスタルシャイン(3U7)
3.3万円3台 1.8万km 171万円-16万円-19.3万円
2023年式 Z・1.5Lハイブリッドの直近6ヶ月のデータをサンプルとして使用

実質的な価値:基準色(ブラック)を「±0円」として、各ボディカラーが「オプション代を含めて」どれだけリセールでかを分かりやすく金額で示しています。

ヤリスのボディカラー別リセールをまとめたデータを見ると、全体の傾向がはっきりしています。

最も高く評価されているのはプラチナホワイトパールマイカで、ブラックより実質+1.7万円とわずかに上回ります。次いでブラックが基準色として安定し、売却時も大きなマイナスが出にくいカラーです。

一方で、レッド系やシルバー系は下落傾向が見られ、コーラルクリスタルシャインは−19万円前後と大きな差が出ています。

ケンタ

かわいいコンパクトカーだからといって、個性的な色が人気というわけではありません。「白と黒」が王道であり、リセールでもっとも堅実な選択肢となっています。

1位 プラチナホワイトパールマイカ

1位 プラチナホワイトパールマイカ
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定番の白パールは、清潔感と上品さで圧倒的な支持。ブラックよりも実質+1.7万円とリセール面でも優位です。街乗りから通勤車まで幅広く選ばれる万能カラーです。

2位 ブラック

2位 ブラック
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高級感があり、リセールも安定。使用シーンを選ばず、傷や汚れが目立ちやすい点を除けば非常に無難な選択です。

3位 センシュアルレッドマイカ

3位 センシュアルレッドマイカ

鮮やかですがリセールは−9.3万円。ただ健闘しているといえます。

4位 シルバーメタリック

4位 シルバーメタリック

控えめな印象で人気は安定するも、−7万円。

5位 コーラルクリスタルシャイン

5位 コーラルクリスタルシャイン

可愛らしさは魅力ながら、リセールは−19万円と大きく下落。

【内装】合成皮革×ツィード調ファブリックが生む上質感

【内装】合成皮革×ツィード調ファブリックが生む上質感
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ヤリスの内装は、合成皮革とツィード調ファブリックを組み合わせたブラック基調。

上品さと実用性を両立し、手触りや質感も高水準です。コンパクトカーながら落ち着いた空間づくりがされており、長時間のドライブでも快適に過ごせます。

ヤリスのリセールを左右する人気オプション

ヤリスのリセールを左右する人気オプション
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最後にオプションです。ヤリスのリセールにおいて、評価されやすいオプションをまとめました。

メーカーオプションオプション代残価率(リターン目安)

カラーヘッドアップディスプレイ
44,000円30~50%

トヨタチームメイト+パノラミックビューモニター+BSMなど安全装備一式
133,100円30~50%

カラーヘッドアップディスプレイ(+4.4万円)やトヨタチームメイト+パノラミックビューモニター+BSMなどの安全装備一式(+13.3万円)は、いずれも実用性が高く中古市場でも一定の評価。残価率は30〜50%程度が目安となります。

ディーラーオプションオプション代残価率(リターン目安)

MODELLISTAエアロパーツセット
138,600円50~60%
各種カスタム等リターンなし

MODELLISTAエアロパーツセット(+13.8万円)は外観の完成度を高める人気装備で、残価率50〜60%と高水準。LED・マットなどのカスタムパーツ類は趣味性が強く、査定でのリターンはほぼなしと考えておくのが現実的です。

購入相談|リセール派?快適派?目的で変わるヤリスの選び方

購入相談|リセール派?快適派?目的で変わるヤリスの選び方
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ヤリスは同じ車名でも、排気量・グレード・装備によって性格がまったく違います。「将来のリセールを重視するか」「毎日の快適さを優先するか」で、最適な一台は変わります。

ここでは、査定士の僕が損しない視点と満足できる視点の両方から、あなたに合ったヤリスの選び方を整理しました。

リセール重視の選び方

リセール重視の選び方
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グレード1.0L ガソリン G
ボディカラー・プラチナホワイトパールマイカ(089)
・ブラック(202)
オプション・特になし

とにかく「損をしたくない」人には、1.0L ガソリン Gが最適です。

軽くて維持費も安く、海外でも1000cc以下枠で人気が続いています。この排気量は、中古車市場でいちばん安定して値が付くゾーンなんです。

カラーはプラチナホワイトパールマイカブラックを選べば間違いなし。どちらも査定で強く、売却時に「高く買い取ってもらえる色」です。

オプションはあえて付けすぎず、シンプル装備で仕上げるほうがリターンが大きい。ヤリスの地力を活かす選び方です。

ケンタ

リセールを最優先するなら1.0L ガソリン G。軽さと維持費の安さ、そして海外需要の強さでリセールに強いのも魅力です。

満足度&コスパ重視の選び方

満足度&コスパ重視の選び方
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グレード1.5L ハイブリッド Z
ボディカラー・プラチナホワイトパールマイカ(089)
・ブラック(202)
※長期保有なら好きな色を選ぶのも良い選択です
オプション【メーカーオプション】 ・先進安全装備一式(PVM, BSMなど) ・カラーヘッドアップディスプレイ

「リセールも大事だけど、毎日の運転も気持ちよくしたい」。そう考えるなら、1.5L ハイブリッド Zがぴったり。

ハイブリッドならではの静かさと滑らかさ、そして燃費の良さ。走りの質感と経済性を両立しながら、長く付き合える一台です。

カラーは白・黒が定番ですが、5年以上乗る予定なら好みの色を選ぶのもアリ。オプションは、メーカーの先進安全装備一式(PVM・BSMなど)カラーヘッドアップディスプレイを付けておくと、安心感も高まり、リセールでも確実にプラス評価されます。

ケンタ

日々の満足度を重視するなら1.5L ハイブリッド Z。長く乗っても飽きのこない一台です。

値引きの現実!ヤリスは交渉力で数十万円変わる

ケンタチャンネルの購入者アンケート

0〜15万円・16〜30万円・31〜45万円の各レンジがそれぞれ約9%という結果でした。この結果は、誰でも同じように引けるわけではなく、交渉の仕方で差がつくということです。

ヤリスの場合、競合車として比較されやすいのは「ホンダ フィット」「日産 ノート」「トヨタ アクア」の3車種。

このあたりの見積もりを並べるだけで、営業側の反応が一段変わります。

また、同じトヨタでも経営母体の違う販売店を2〜3店舗まわるのも効果的です。

「他店でこの条件を提示された」と伝えることで、自然にディーラー間競争を生み出せるからです。

ケンタ

焦らず丁寧に比較する。それだけで、10万円以上の差が出る可能性があるのがヤリスの値引き交渉です。

【維持編】ヤリスの維持費【ローン・保険・コーティング】

【維持編】ヤリスの維持費【ローン・保険・コーティング】

ヤリスは、コンパクトカーの中でも維持コストの優秀さが際立つ一台です。燃費性能が高いのはもちろん、保険料や税金、ローン条件を工夫すれば、月々の負担をより抑えることができます。

この3つの視点から、ヤリスを上手に維持するためのリアルな費用戦略を見て行きましょう。

同じヤリスでも金利で26万円の差!支払い総額を比較

同じヤリスでも金利で26万円の差!支払い総額を比較
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ヤリスを購入する際、意外と差がつくのがローン金利です。1.5L ハイブリッド Z(支払総額252万円)を、5年(60回)のフルローンで組むと以下になります。

金利返済総額2.0%との差額
銀行ローン目安:2.0%約2,648,820円±0円
ディーラーローン目安:4.0%約2,779,260円+130,440円
ディーラーローン目安:6.0%約2,913,900円+265,080円

金利が2%違うだけで、支払総額が20万円以上変わる。この差は、いわば「何もしていないのに失うお金」です。

ヤリスのようにリセールの高いクルマは、支払い条件を最適化すれば乗るコストをさらに圧縮できます。

ケンタ

この物価高の時代だからこそ、無理なく節約できるポイントはしっかり押さえておきたいところですね。

だからこそ、ディーラー任せにせず、銀行系・ネット系ローンも必ず比較しましょう。

なかでも注目は、ネットで完結できる「クラウドローン」です。金利2%前後でディーラーローンより平均10万円以上安く、審査も最短即日。「金利で損をしない買い方」を実現したい方には、非常に相性の良い選択肢です。

保険だけで年間3万円差!ヤリスの節約術

保険だけで年間3万円差!ヤリスの節約術
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保険の契約先年間保険料(目安)
ディーラー・代理店で契約する「代理店型」約7万円
ネットで直接契約する「ダイレクト型」約4万円
差額年間約3万円
試算条件:35歳男性・東京都在住・ゴールド免許・20等級など
補償内容:対人対物無制限、車両保険あり、弁護士費用特約あり
※上記はあくまで一例です。車種の料率クラスや補償内容によって保険料は変動します。

ヤリスのように維持費を抑えやすいクルマでも、意外と見落とされがちなのが自動車保険の差です。たとえば、同じ補償内容でも契約先によってここまで違います。

ケンタ

今は物価高の影響で固定費の最適化が大きなテーマ。ここを放置するのは、もったいないと言わざるをえません。

ここで便利なのが、自動車保険一括見積もりサービス「インズウェブ」です。最短3分で最大20社を比較でき、同じ補償内容で年間3〜4万円の節約も現実的です。「ヤリスの維持費をさらに下げたい」方は、ここから試すのが一番早い方法です。

本当に効果があるボディコーティングとは?

本当に効果があるボディコーティングとは?
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ヤリスのようなコンパクトカーでは、高額なコーティングにコストをかけすぎないのが正解です。中古車査定では「ボディの状態」は見られますが、査定額に反映されるのはツヤの維持とキズの少なさが中心。

そのため、日常のメンテナンスとしてはクリスタルキーパーや自宅でできるシラザンコーティング程度で十分。

ケンタ

僕も利用しているコスパ抜群のボディコーティングですよ。

あなたのヤリスを最高額で売却する2つの方法

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最短で高値を出すコツは「相場把握」→「競合させる」の二段構えです。ここだけ外さなければ、同じヤリスでも+20〜30万円の上積みは十分狙えます。

まずはいくらで売れるかをLINEで確認

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僕のLINE無料相場調査では、全国のオークション落札データと買取店の仕入れラインをもとに、あなたのヤリス(年式・走行距離・装備・カラー)を客観的に分析します。

「今売ったらいくら?」が分かれば、焦らず冷静に判断できるようになります。

ただ…。現在、多くの依頼が集中しており、受付数に制限をかけています。3か月以内に売却を検討している方限定での受付となります。

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複数社を同時に競わせて最高値を引き出す

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一括査定で相場の上限を引き出すのが王道。MOTAやCTNなら、最大15~20社が同時査定してくれるため、「最も高い買取店」が一目で分かります。

一括査定は、1〜2社に絞らず、同日にまとめて査定を依頼する方法。

複数の業者が競り合うことで、自然と価格が吊り上がる構造になっています。

売るなら、「勢いのある今」。あなたのヤリスの価値が最も高いうちに動くのが正解です。

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よくある質問(FAQ)

よくある質問(FAQ)

愛車を売るときも、次の一台を買うときも、迷いや疑問はつきものです。最後に、これまでの内容を振り返りながら、よくある質問にお答えしていきます。

「納得して選びたい」「損をしたくない」方のための、総まとめです。

ヤリスは1.0Lと1.5L、どちらを選ぶべき?

1.0Lは輸出需要が強く、リセールが圧倒的に高い。一方で、1.5Lは静かで力強く、長く乗るほど満足度が上がります。
「手放す前提」か「乗り続ける前提」かが分かれ目です。

GRヤリスって、買って後悔しない?

しません。むしろ「所有したことが誇りになる」一台です。走りの質感、デザイン、音、すべてが本気。リセールも70%超えで、スポーツカーとしては異例の資産価値を持っています。

ローンを組むなら、どこで借りるのがいい?

ディーラーよりも金利の低いクラウドローン経由が断然おすすめ。同じ金額でも金利2%の差で10万円以上の節約が可能です。

自動車保険を安くする方法は?

インズウェブで一括見積もりが最短ルートです。ディーラー契約のままだと、年間3万円ほど損をしているケースも多い。ネット型に変えるだけで、走りも気持ちも軽くなりますよ。

LINE相談ってどんなことができるの?

LINE無料相場調査は、オークションデータをもとに、あなたのヤリスの今の価値をリアルに算出します。ただいま人気集中のため、3か月以内に売却を検討している方のみ受付中です。

一括査定って本当に意味ある?

あります。実際に15〜20万円の差が出ることもあります。1社で決めずに、複数の業者を同日に当てるだけで「上限価格」が引き出せます。一括査定は、ヤリスの価値を最大化する最後の勝負どころです。

まとめ

まとめ

街中でも静かな住宅地でも、ヤリスは「ちょうどいい」という言葉がいちばん似合うクルマです。小回りが利いて、燃費がよく、誰でもすぐになじむ。けれど、乗り心地やデザインには確かな上質さがあります。

しかも、リセールバリューはクラス随一。とりわけ1.0Lモデルは海外需要が強く、年数が経っても驚くほど値落ちしません。だからこそ、「売るタイミングを逃さないこと」が何より大切になります。

僕の公式LINEでは、全国オークションと買取データをもとに、あなたのヤリスがいま本当にいくらで売れるかを無料でお伝えしています。査定に出す前の情報整理として利用していただければと思います。

※現在は人気のため、3か月以内に売却を検討している方限定での受付となります。

また、この記事は相場や市場動向の変化に合わせて定期的に更新しています。気になったときにすぐ確認できるよう、ブックマークしておくことをおすすめします。

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