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【ハイエース】ガソリンvsディーゼル!徹底比較でわかるリセール格差

長いあいだ査定の仕事をしてきた中で、時間が経つほど存在感を増すクルマがいくつかあります。トヨタ・ハイエースは、その筆頭に挙げられる一台です。街でも現場でも、どこにいても見かける。けれど、その人気は「数が多いから」ではありません。

エンジンをかければ、すぐに仕事の相棒になり、休日には家族を乗せて遠くまで走れる。そして何より、手放すときにもしっかりと価値が残る。それがハイエースの強さです。

僕はこの数年、国内外のオークションデータでハイエースを見続けてきました。このクルマは、時期や仕様の選び方ひとつで数十万円単位の差が生まれるクルマです。

だからこそ、「買い方」「維持の仕方」「売り時」を知ることが、愛車を資産として乗るためのカギになります。

この記事で分かること
  • 売却編:高く売れるタイミングと相場の読み方
  • 購入編:リセールに強いグレード・仕様・カラーの選び方
  • 維持編:ローン・保険・コーティングを含めた総コスト管理

この記事では、最新の市場データと現場の感覚をもとに、ハイエースを損せず乗り続けるための実践的な判断軸を整理しました。

相場の動きは、僕の公式LINEやYouTubeでも随時発信しています。詳しく比べたい方は、一括査定サイトの記事もどうぞ。

目次

【2025年10月最新】ハイエースのリアルタイム相場動向

https://toyota.jp/hiacevan/

ここ1年、ハイエースの相場は全体的に高止まりの状態を維持しています。ただ、その中でもガソリン車とディーゼル車では動き方がはっきり分かれた一年でした。

僕が集計したオークションデータから、それぞれの実勢を見ていきます。

直近1年のリセールバリュー推移グラフ

ハイエースはリセールが良いことで有名ですが、その相場がずっと一定というわけではありません。年間を通じて細かな変動が見られます。

今回は人気の高い「スーパーGL ダークプライム2」を例に、ガソリンモデルとディーゼルモデルの残価率がこの1年でどう動いてきたのか、僕の手元にある最新データでグラフと表にまとめました。

ハイエースバン・ロングスーパーGLダークプライム2・標準ボディ,ルーフ・2.0Lガソリン・2WD・5人・型式TRH200V・全年式平均

ハイエースバン・ロングスーパーGLダークプライム2・標準ボディ,ルーフ・2.0Lガソリン・2WD・5人・型式TRH200V・全年式平均
スクロールできます
落札年月24/724/824/924/1024/1124/1225/125/225/325/425/525/625/725/825/9
支払総額332万332万332万332万332万332万332万332万332万332万332万332万332万332万332万
買取相場328万324万330万327万323万326万328万335万342万328万314万316万320万323万327万
残価率99%98%99%98%97%98%99%101%103%99%94%95%96%97%98%

残価率はおおむね100%前後で推移。25年2〜3月には一時的に103%を記録する月もありました。中古車需要が最も高まる繁忙期に、国内外の買い手が集中した結果です。

5月に軽い調整を挟んだものの、その後は再び回復。年間平均でも98〜101%という異例の高値を維持しています。

背景には、排気量2.0Lガソリンが海外輸出規制(1900cc超制限)の対象外であることが大きく、ロシア・アフリカ圏を中心に需要が非常に強いです。

ハイエースバン・ロングスーパーGLダークプライム2・標準ボディ,ルーフ・2.8Lディーゼル・2WD・5人・型式GDH201V・全年式平均

ハイエースバン・ロングスーパーGLダークプライム2・標準ボディ,ルーフ・2.8Lディーゼル・2WD・5人・型式GDH201V・全年式平均
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落札年月24/724/824/924/1024/1124/1225/125/225/325/425/525/625/725/825/9
支払総額397万397万397万397万397万397万397万397万397万397万397万397万397万397万397万
買取相場370万369万372万371万369万372万375万380万385万374万366万353万342万346万350万
残価率93%93%94%93%93%94%95%96%97%94%92%89%86%87%88%

ディーゼルモデルは平均93%前後の安定推移。25年3月に97%まで上昇したのをピークに、4月以降はやや軟調となり、直近(25年9月)は88%付近。

国内中心の需要に支えられ、輸出では排ガス基準の影響で伸びにくい状況が続いています。それでも、5年以内の車両で90%台を維持しているのは十分に優秀。

燃費性能とトルク特性を評価するユーザーが多く、商用・趣味どちらの層にも安定した人気があります。

【売却編】損しない!ハイエースの売り時と相場の読み方

【売却編】損しない!ハイエースの売り時と相場の読み方

ハイエースは中古市場での評価が非常に高く、売るタイミングを見極めるだけで驚きの金額差が生じます。

そして、ガソリン車とディーゼル車では、「資産としての寿命」にわずかなズレがあります。

この重要セクションでは、僕が最新オークションデータをもとに整理した、最も損をしない売り時をお伝えします。

2.0Lガソリン車の売却タイミング

スクロールできます
年式走行距離支払総額買取相場毎年いくら
払うと乗れる?
残価率
20250万332万360万-28万108%
20241万332万349万-17万105%
20232万331万337万-3万102%
20223万331万335万-2万101%
20214万326万333万-2万102%
20205万326万318万2万98%
20196万323万276万8万85%
売却タイミング
  • 1〜2年落ちでの売却
  • 初回車検前(3年目

ガソリンモデルは、短期での乗り換えほどリターンが大きくなります。1〜2年落ちのデータを見ると、支払総額を上回る価格で取引されるケースが多く、残価率は105〜108%と、まさに「利益が出る」水準です。

これは、海外市場での人気が極めて高いためです。2.0Lガソリンは排気量規制(1900cc超制限)の対象外で、ロシアやアフリカ諸国などで需要が集中。

その結果、新車価格を超える買取額がつくことも珍しくありません。

もし最も大きなリターンを狙うなら、1〜2年落ちでの売却がベストです。一方で、長く乗りたい方でも安心です。3年目の初回車検前であれば、残価率は依然として100%を超え、支出をほとんど抑えたまま手放せます。

ケンタ

5年目以降になると下落が始まり、6年落ちでは85%前後まで低下。このラインが、ガソリン車の売却ラインと考えて良いでしょう。

2.8Lディーゼル車の売却タイミング

スクロールできます
年式走行距離支払総額買取相場毎年いくら払うと乗れる?残価率
20250万397万412万-16万104%
20241万397万394万2万99%
20232万395万372万12万94%
20223万395万364万11万92%
20214万390万359万8万92%
20205万386万328万12万85%
20196万386万301万14万78%
売却タイミング
  • 初回車検前(3年目
  • 2回目の車検前(5年目)

ディーゼルモデルは、ガソリン車ほどの爆発力はないものの、長期的に安定した価値を維持するタイプです。

こちらは、3年目と5年目の車検前が、高値で売れる2つの節目になります。データを見ると、3年落ちで残価率92〜94%、5年落ちでも85%を保っています。これは、国内での実需が支えているためです。

商用利用やアウトドアなど、「走る」「積む」用途でのニーズが途切れない。そのため、多少走行距離が伸びても相場が崩れにくい特徴があります。

売却を検討するなら、初回車検前(3年目)が第一の売り時。保証が残っており、業者からの引き合いも強いです。そして、2回目の車検前(5年目)が最後の高値ゾーン。

ケンタ

この先、6年目以降は78%台まで落ち込むため、ここを一つの目安として考えておくのがおすすめです。

タイミングは1月〜3月と7月〜9月

タイミングは1月〜3月と7月〜9月
https://toyota.jp/hiacevan/

ハイエースの相場は、一年の中でも小さな波を描きます。高く売れやすいのは、1月〜3月と7月〜9月。

1〜3月は新生活に合わせた需要が増え、中古車市場全体が活発に動く時期です。一方で7〜9月は行楽シーズンや中間決算が重なり、買取店の仕入れが強気になります。

相場の波を読むうえで大切なのは「感覚」です。

損しないための具体的な売却先

ケンタ

ハイエースは、国内の商用需要と海外需要が混在しているため、買取業者によって最も価格差が出やすい車種の一つです。

ここで「どこで売るか」を間違えると、数十万円単位で損をする可能性があります。

特にガソリン車(1〜3年落ち)のように「新車価格超え」を狙うなら、複数の業者で最高額を比較するのが鉄則。

僕のLINE無料相場調査のデータでは、MOTA車買取で最高額が出ているケースが多いですね。ここは「高額査定の上位3社(最大)からしか連絡が来ない」仕組みなので、しつこい営業電話を避けたい人にも向いています。

一方、ディーゼル車や、ガソリンでも多走行(例: 6年落ち)の個体の場合。

そういった車は、国内の商用ルートや独自の販路を持つCTN一括車査定で思わぬ高値がつくこともあります。

ケンタ

ご自身のハイエースの状態に合わせて使い分け、まずは「今の最高額」を把握しておくことが大切ですね。

【プロの予測】ハイエースのリセール相場は高値圏を保ったまま

【プロの予測】ハイエースのリセール相場は高値圏を保ったまま

ハイエースの相場は、数字の上下だけでは語りきれません。

数字よりも熱の向かう方向です。ハイエースはその熱が海外と国内の両方から注がれており、いまも高値圏を保ったまま、ゆるやかに呼吸しています。

【現状分析】「海外のガソリン需要」と「国内のディーゼル需要」が相場を支えている

ガソリン車は世界、ディーゼル車は日本。

この二軸がハイエースのリセールを支える柱です。

需要
ガソリン車

ガソリン車は、修理のしやすさと燃料の扱いやすさから、東南アジアやアフリカで働くクルマとして絶対的な信頼を得ています。

需要
ディーゼル車

国内では、燃費とトルクに優れたディーゼル車が、配送業・キャンピング仕様などで安定した実需を支えています。


ハイエースの価値は「世界」と「日本」それぞれの足元で成り立っています。

ケンタ

この二つの市場の呼吸が、100%を超える残価率という異例の数字を生み出しているのです。

【未来予測】暴落のリスクは低いが、「緩やかな下落」は常に意識すべき

極端な下落は想定しにくいものの、ゆるやかな変化は確実に訪れます。

新型発表や排ガス規制、そして為替変動。どれか一つが動くだけで、需給のバランスはわずかに傾きます。

さらに注視すべきは、各国の輸入規制です。東南アジアやアフリカでは年式制限が厳格化しており、ケニアでは「8年以内」、中東では「5年以内」が基準。

この線引きが変わるだけで、輸出できるクルマ・できないクルマが一瞬で入れ替わります。

ケンタ

ハイエースは急落しないクルマですが、その安定は「動かないこと」ではなく「世界が必要とし続けていること」によって保たれています。

輸出相場から見るハイエース高額売却の視点

輸出相場から見るハイエース高額売却の視点
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日本を離れても、ハイエースは働き続けています。舗装のない道、炎天下の街、砂漠の物流網。

だからこそ、それぞれの国が求める年式や仕様を知るほど、このクルマの世界基準の価値が浮かび上がります。

【2.0Lガソリン車】役割:世界が求める『究極の信頼性』。どんな環境でも動き続けるタフな道具

ガソリンモデルの強みは、何と言ってもその「シンプルさ」と「壊れにくさ」です。複雑な電子制御が少なく、メンテナンスが容易なため、整備環境が整っていない地域や、燃料の品質が安定しない国々で絶大な信頼を得ています。

主な輸出先原則的な年式規制市場の特性と注意点
アフリカ諸国(ケニア等)8年以内「壊れないトヨタ」を象徴する存在。
人も荷物も確実に運ぶ信頼性から、商用・乗用を問わず高い需要を誇ります。中でも輸出期限が近づく7年落ちでは、買いが一気に集中します。
ロシア及びCIS諸国3年~5年以内が中心過酷な環境でも動き続けるタフさは、寒暖差の激しい地域でも評価が高く、
1900cc超規制の対象外となる2.0Lガソリン車に人気が集中しています。
東南アジア諸国国によりさまざま乗合タクシーや貨物輸送など人々の暮らしを支える現場で活躍しています。過酷な走行にも耐える耐久性があり、その信頼性はいまも他のクルマには代えがたいものです。
中東(UAE等)5年以内が一般的中東のUAEは再輸出の拠点として機能しており、世界各国のバイヤーが集まることで、ここでの相場が世界全体に波及します。

海外のバイヤーがまず注目するのは、メンテのしやすさと耐久性。

ガソリン車は複雑な制御が少なく、整備コストが安定しています。燃料品質がまちまちな国でも性能を保つため、「壊れない日本車」の象徴として長く支持されています。

【2.8Lディーゼル車】役割:『パワフルさと経済性』を両立した国内のエース。海外では選ばれた市場へ

主な輸出先原則的な年式規制市場の特性と注意点
ニュージーランド年式規制は緩やか(排ガス基準重視)最重要市場のひとつ。厳格なクリーンカー・スタンダードに対応しやすく、広い国土で求められるパワーと燃費性能が高く評価。キャンピングカーのベース車としても人気です。
マレーシア1年~5年経済成長とともに、質の高い日本製商用車の需要が拡大。ただし輸入にはAP許可証が必要で、年間の輸入枠に上限がある点には注意が必要です。
イギリス年式規制は緩やか日本と同じ右ハンドル国。ロンドンなどの「超低排出ゾーン(ULEZ)」をクリアできる高年式クリーンディーゼルは、配送業を中心に重宝されています。

ハイエースのディーゼルは、働く現場でこそ光るエンジン。力強いトルクで重い荷を引き、長距離でも燃費を抑えます。

国内では絶大な信頼を集めますが、海外では排ガス規制が壁となり、輸出は一部の先進国中心に絞られています。

【購入編】ハイエースのリセールバリューを左右するスペック選び

ハイエースは、少し意識して選ぶだけで、数年後の残り方がまるで違います。この「選び方で差が出る面白さ」こそ、ハイエースの真骨頂です。

最新データを読み解くと、海外需要が押し上げるガソリンモデルの強さと、国内ユーザーに支えられるディーゼルの安定感。この2つの柱が、いまの相場を支えています。

この先では、損をせずに乗り続けるための仕様とグレードの見極め方を、データと現場の両面から整理していきます。

グレード別リセールバリューランキング【3年落ち残価率】

順位グレードエンジン3年後残価率
1位ロングスーパーGL
ダークプライム2
2.0L ガソリン101%
2位ロングスーパーGL
ダークプライム2
2.8L ディーゼル92%
※2022年式(3年落ち)のデータで算出

3年落ちでも100%を超える残価率を記録するガソリンモデルは、まさに「乗っても資産が減らない」一台。ディーゼルも92%と依然高水準を保っており、どちらを選んでも価値が落ちにくいのがハイエースの強みです。

ハイエースは、選ぶエンジンが違っても資産価値がブレないという、極めて珍しいモデルなのです。

ガソリン車のリセールバリュー

ガソリン車のリセールバリュー
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グレード年式/
経過年数/
走行距離
支払総額
(A)
買取相場
(B)
残価率
(B/A)
実質の
負担額
(A-B)
毎年いくら
払うと
乗れる?
ロングスーパーGL
ダークプライム2
2.0L ガソリン
2025年/0年/0km332万360万108%-28万
2024年/1年/1万km332万349万105%-17万-17万/年
2023年/2年/2万km331万337万102%-6万-3万/年
2022年/3年/3万km331万335万101%-4万-1万/年
2021年/4年/4万km326万333万102%-7万-2万/年
2020年/5年/5万km326万318万98%8万2万/年

2.0Lガソリン仕様のダークプライム2は、 新車価格を超える買取額がつくことがある異常モデル。たとえば1〜4年落ちでは残価率がすべて100%超。 2023年式(2年落ち)でも支払総額331万円に対し、買取相場337万円。

つまり支払額より高く売れる=利益が出る状態です。 短期で乗り換えたい人にとって、「1〜3年目で手放す」戦略は非常に効率的。5年乗っても実質の年間負担は約2万円と、ランニングコストまで優秀です。

こうした相場を支えているのは、海外での旺盛な需要と、ガソリン車ならではの整備性。軽さと耐久性のバランスが、まさに世界基準の資産を作っています。

ディーゼル車のリセールバリュー

ディーゼル車のリセールバリュー
https://toyota.jp/hiacevan/
グレード年式/
経過年数/
走行距離
支払総額
(A)
買取相場
(B)
残価率
(B/A)
実質の
負担額
(A-B)
毎年いくら
払うと
乗れる?
ロングスーパーGL
ダークプライム2
2.8L ディーゼル
2025年/0年/0km397万412万104%-15万
2024年/1年/1万km397万394万99%3万3万/年
2023年/2年/2万km395万372万94%23万12万/年
2022年/3年/3万km395万364万92%31万10万/年
2021年/4年/4万km390万359万92%31万8万/年
2020年/5年/5万km386万328万85%58万12万/年

2.8Lディーゼル仕様も国内での評価が非常に高く、3年落ちで92%、5年落ちでも85%という数字を維持。走り出しのトルクと低燃費を両立し、積載を重視するユーザーにとっては安定感のある選択肢です。

ただしガソリンモデルと違い、輸出市場が限られるため相場の上昇幅はやや穏やか。それでも5年間で年間12万円程度の実質コストに抑えられ、高品質ディーゼルとしては驚異的な数値です。

ケンタ

せっかくなので、特別仕様「ダークプライムS」も少し説明させてください。

グレード年式/
経過年数/
走行距離
支払総額
(A)
買取相場
(B)
残価率
(B/A)
実質の
負担額
(A-B)
毎年いくら
払うと
乗れる?
ロングスーパーGL
ダークプライムS
2.8L ディーゼル
2025年/0年/0km429万429万100%0万

70周年記念モデル「ダークプライムS」は、登場直後ながら残価率100%という異例の数字を記録。ベースとなる「ダークプライム2」の上質さに加え、限定仕様ならではの存在感がリセールを押し上げています。

この特別仕様は、今後のオークションでも高値を維持する可能性が高い注目株です。

賢くハイエースバンに乗り換えるために

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ケンタ

ダークプライムSのような魅力的な車に乗り換えるなら、今の愛車を「いかに高く売るか」が重要です。

ここで損をすると、せっかくリセールを考えてハイエースを選んでも意味が薄れてしまいます。

まずはご自身の愛車が「今、いくらで売れるのか」を正確に知ることが第一歩ですね。

僕のLINE無料相場調査のデータでは、MOTA車買取を使う方が多いです。
「高額査定の上位3社(最大)からしか連絡が来ない」仕組みなので、電話ラッシュを避けたい人に向いています。

もし今の車が「多走行」や「低年式」という場合は、独自の販路を持つCTN一括車査定なら値がつく可能性があります。

ケンタ

新しいハイエースを手に入れる前に、今の車の価値を最大化しておきましょう。

ボディカラーのリセールバリュー

ボディカラー順位オプション代落札台数
平均距離
平均相場
基準色
1位との
価格差
実質的な価値
(価格差 –
オプション代)
1位 ブラックマイカ(209)
1位 ブラックマイカ(209)
0円24台
4.8万km
355万円
+14万円+14万円
2位 ホワイトパールクリスタルシャイン(070)
2位 ホワイトパールクリスタルシャイン(070)
3.3万円65台
4.7万km
341万円
±0円-3.3万円
3位 スパークリングブラックパールクリスタルシャイン(220)
3位 スパークリングブラックパールクリスタルシャイン(220)
3.3万円10台
4.7万km
337万円
-4万円-7.3万円
4位 グレーメタリック(1G3)
4位 グレーメタリック(1G3)
0円8台
4.5万km
327万円
-14万円-14万円
https://shigatoyota.co.jp/cars/detail.html?id=4576
※2021年式 ロングスーパーGLダークプライム2・2.0Lガソリン・2WD:過去6ヶ月の落札データにて算出
※4位グレーメタリックは現在設定がなく、画像は代替カラーの「シルバーマイカメタリック」となります。

実質的な価値:基準色(ホワイトパールクリスタルシャイン)を「±0円」として、各ボディカラーが「オプション代を含めて」どれだけリセールでかを分かりやすく金額で示しています。

ホワイトパールクリスタルシャイン
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1位
ブラックマイカ

最新のオークションデータを見ると、最も高値を維持しているのはブラックマイカ。支払総額が同条件でも、平均で+14万円のプレミアがつく結果となりました。

2位
ホワイトパールクリスタルシャイン

次点は、ホワイトパールクリスタルシャイン。清潔感と上品さで根強い人気があり、企業車両やファミリーユースでは選ばれ続けています。

3位
スパークリングブラックパールクリスタルシャイン

艶のある深い色味が特徴。ただし流通量が少なく、市場ではややマニアック寄りの位置づけ
−7万円台とリセールは控えめですが、個性を求めるユーザーからの支持は強いです。

4位
グレーメタリック

現在設定がなくなった希少色。落札データ上は−14万円と厳しい数値ですが、落ち着いたトーンを好む層には根強いファンも残ります。

ケンタ

流通量を見ると、ホワイトパールが圧倒的多数を占めており、市場全体で見れば依然としてホワイトパールクリスタルシャインが最も安定した人気色です。

他のカラーは、個性を求める人には魅力でも再販市場ではやや評価が分かれる傾向。ようするに「目立たない色」ではなく、「転売しやすい色」を選ぶことが、長期的なリセールを安定させるポイントです。

内装は1パターン

内装は1パターン
ダークグレー(トリコットプラス合成皮革&ダブルスティッチ)

ハイエースの室内は、使い勝手と上質さの両立が際立ちます。特別装備のダークグレー内装は、合成皮革とトリコット素材を組み合わせた仕様。光の角度で表情を変える質感が、商用車の枠を超えた落ち着きを演出します。

控えめながら高級感があり、長く乗っても飽きにくい王道カラーといえるでしょう。

メーカーオプションのリセールはリターンが大きい

メーカーオプションのリセールはリターンが大きい
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オプションは「便利さ」だけでなく、再販時の評価を左右する投資でもあります。ハイエースの場合、メーカーオプションとディーラーオプションでリターン率に大きな差があります。

メーカーオプション

オプション名価格リターン率の目安
デュアルパワースライドドア
デュアルパワースライドドア
96,800円100%程度
デジタルインナーミラー
デジタルインナーミラー
81,400円60~80%程度
パノラミックビューモニター
パノラミックビューモニター
37,400円60~80%程度

デュアルパワースライドドアは、実質リターン率100%前後と非常に優秀。中古市場でも装着車が圧倒的に好まれ、装備の有無が査定額に直結します。

デジタルインナーミラーパノラミックビューモニターなどの安全装備は、リターン率60〜80%程度と高め。リセール面ではあると安心、なくても致命的ではない位置づけです。

ディーラーオプション

オプション名リターン率の目安
各種ナビ等
各種ナビ等
20~50%程度
各種カスタム等
各種カスタム等
ほとんどリターンなし

ディーラーオプションは基本的にリターンが低め。

ナビや電装系は20〜50%程度、外装カスタムはほぼ評価されないのが現実です。

見た目を変えるより、使い勝手や安全性を高める装備を優先したほうが、結果的に高く売れる傾向があります。

【購入相談】資産として乗るか相棒として乗るかで選び方が変わる

【購入相談】資産として乗るか相棒として乗るかで選び方が変わる
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ハイエースの面白さは、「同じクルマでも使い方で価値が変わる」こと。長く付き合うほどに、その個性と経済性のバランスがはっきり見えてきます。

ここでは、僕が現場で見てきた傾向から、どう選ぶと満足と価値を両立できるかをお伝えします。

リセール重視の選び方

リセール重視の選び方
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グレードロングスーパーGLダークプライム2(2.0L ガソリン)
ボディカラー・ブラックマイカ(209)
・ホワイトパールクリスタルシャイン(070)
オプション【メーカーオプション】
・デュアルパワースライドドア
・デジタルインナーミラー・パノラミックビューモニター

資産としての安定性を求める人にすすめたいのは、2.0Lガソリン仕様のスーパーGL ダークプライム2。

この仕様は海外からの引き合いが強く、年式が進んでも価格が崩れにくい。3年落ちでも残価率が100%を超えるケースが多く、査定士の間でも話題です。

色はブラックマイカホワイトパールクリスタルシャインが定番。どちらも市場流通量が多く、相場の上下が穏やかです。

オプションは、デュアルパワースライドドアを最優先に。使い勝手だけでなく査定額に直結する装備で、追加費用がそのまま戻ってくるレベルです。

加えて、デジタルインナーミラーパノラミックビューモニターを備えれば、実用性と再販価値の両方で理想形になります。

満足度&コスパ重視の選び方

満足度&コスパ重視の選び方
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グレードロングスーパーGLダークプライム2(2.8L ディーゼル)
ボディカラー・ホワイトパールクリスタルシャイン(070)
・ブラックマイカ(209)
※長期保有なら好きな色を選ぶのも素敵な選択です
オプション【メーカーオプション】
・デュアルパワースライドドア
・デジタルインナーミラー
・パノラミックビューモニター

「走る道具としての完成度」を求めるなら、2.8LディーゼルのスーパーGL ダークプライム2がふさわしい。

街中でも高速でもトルクに余裕があり、荷物や人を積んでも疲れにくい。燃費の良さも手伝って、所有コストを抑えながら満足感を積み上げていける一台です。

リセールは3年で92%前後と、ガソリン車ほどの爆発力はないものの安定した水準を維持。長く乗ってから売る人にとって、結果的に損が少ない構成になっています。

ボディカラーは好みに合わせて構いませんが、再販を意識するならホワイトパールを選ぶのが無難です。オプション構成はガソリン車と共通で、安全装備3点をそろえれば「長期保有にも強い」仕様になります。

ハイエースの値引き相場と成功パターン

ハイエースの値引き相場と成功パターン

僕のYouTubeチャンネルで、視聴者さんにハイエースの値引き額についてアンケートを取ったところ、なかなか興味深い結果が出ました。

ハイエースは人気が高く、もともと値引きが少ない車種ですが、約12%の人が31~45万円の値引きを実現していました。逆に約11%の方が0~15万の値引きしか達成していませんでした。

その差を生むのは、交渉の入り方です。

日産キャラバンと迷っていると伝える

ライバル車を出すことで販売側に競合意識が生まれ、提案の幅が広がります。

トヨタディーラー同士で競合させる

経営母体が異なれば値引き条件も変わるため、2〜3店舗で見積もりを取り、最後に本命店で「他店ではここまで出た」と伝えるのもありです。

ケンタ

ハイエースの交渉は、強気よりも比較が武器。数字を持って冷静に臨むことが、最大の値引きにつながります。

【維持編】ハイエースの維持費【ローン・保険・コーティング】

【維持編】ハイエースの維持費【ローン・保険・コーティング】

ハイエースを所有する上で、購入時の価格だけでなく、その後の「維持費」も重要ですよね。

ここでは特に見落としがちな「ローン金利」「自動車保険」「ボディコーティング」の3点に絞って、総支出を抑えるポイントを具体的に解説していきます。

ハイエースを賢く買うならローンの金利差を味方に

ハイエースを賢く買うならローンの金利差を味方に
https://toyota.jp/hiacevan/

人気の「スーパーGL ダークプライム2(ディーゼル)」の支払総額397万円を、5年(60回払い)のフルローンで組んだ場合、金利によって総返済額がどれだけ変わると思いますか?

金利返済総額2.0%との差額
銀行ローン:2.0%約4,174,740円±0円
ディーラー・自社ローン:4.0%約4,400,880円+226,140円
ディーラー・自社ローン:6.0%約4,635,480円+460,740円

金利2.0%なら総返済額は約417万円。一方で、ディーラーローンの6.0%では約463万円になり、わずか金利4%差で約46万円の損です。

この46万円で、家族旅行も、リセールに強い「デュアルパワースライドドア」もつけられます。それほど金利の差は大きい。

最近は「クラウドローン」のような比較型サービスを使えば、複数の金融機関の条件を一括で見比べられます。

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店舗で勧められるままに契約する前に、まず一度ネットで金利を見ておく。それだけで、支払いの無駄を数十万円減らせます。

自動車保険料を抑える最短ルート

自動車保険料を抑える最短ルート
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保険の契約先年間保険料(一例)
ディーラー・代理店で契約する「代理店型」約9万円
ネットで直接契約する「ダイレクト型」約6万円
差額年間約3万円
試算条件:35歳男性・東京都在住・ゴールド免許・20等級など
補償内容:対人対物無制限、車両保険あり、弁護士費用特約あり
※上記はあくまで一例です。車種の料率クラスや補償内容によって保険料は変動します。

クルマの維持費を考えるとき、意外と見落とされがちなのが自動車保険料です。

同じ補償内容でも、どこで申し込むかによって支払い額はまるで違います。ディーラー経由の「代理店型」ならおよそ年9万円前後。もしこれがネットで直接契約できる「ダイレクト型」なら6万円ほどが平均。

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その差は年間3万円以上。5年で見れば小さくない数字です。

担当者のサポートを重視するなら代理店型、コストを抑えたいならネット型が有利。どちらにしても、比べて選ぶこと自体が最大の節約になります。

その比較を手早く済ませたい人には、条件入力だけで複数社を横並びにできる、インズウェブの一括見積もりが便利です。ちょっとの手間で、数万円節約が可能になります。

ボディコーティングで査定はどうなる?

ボディコーティングで査定はどうなる?
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どんなに性能が優れていても、ボディがくすんで見えると、それだけで印象は落ちます。査定士の目線でも、外装の艶は「大切に乗られてきた証」として真っ先にチェックされる部分です。

だからこそ、コーティングは見た目の保険です。リセールでプラスにはなりませんが、マイナスを防ぐ効果があります。

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どちらを選んでも間違いはありません。大切なのは、このクルマをきれいに保ちたいという気持ち。その想いこそが、数年後の査定額にしっかりと形となって返ってきます。

ハイエースを最高値で手放すための現実的な手順2つ

ハイエースを最高値で手放すための現実的な手順2つ
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ハイエースのように高値を維持し続けているクルマほど、「いつ動くか」で最終的な売却額に差が出ます。リセールが強いからこそ、相場が落ちる前に動く判断力が大切です。

まず「今いくらで売れるのか」を知ることが、損を防ぐ最初の一歩です。そのための方法は、大きく2つあります。

愛車の「いま」の価値を、僕に直接聞きたい方へ

僕の公式LINE無料査定では、オークション落札データをもとに、最新のリアル査定相場を個別にお伝えします。買取店では教えてくれない業者価格の本音まで共有できます。

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何店舗も回って見積もりを取るのは、正直しんどいですよね。
そんな方は、僕のLINEに気軽に相談してください。

※現在は人気のため、3か月以内に売却を検討している方限定での受付となります。

自分でしっかり比較して、最高額を狙いたい方へ

複数業者を一括で比較できるMOTACTNを使えば、最初の入力だけで全国の買取店から査定オファーが届きます。

一社ずつ電話する必要もなく、一番高いところが自然と見えてくるのがこの仕組みの強みです。

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「電話がたくさん来るのはイヤ…」という方におすすめです。

もし他の一括査定サイトも見てみたい方は、この下に紹介しているリンクも参考にどうぞ。

よくある質問(FAQ)

よくある質問(FAQ)

ここまで読んで、「結局どう選べばいい?」と思った方へ。

ハイエースのリセールや維持に関して、現場でよく聞かれる質問をQ&Aで整理しました。売る前・買う前の判断材料として、ぜひ役立ててください。

ガソリンとディーゼル、リセールで見るとどっちが有利?

リセールだけで見るなら、ガソリン車が一歩リードです。海外需要が強く、残価率100%超えも珍しくありません。ただし長距離や積載が多い方は、燃費の良いディーゼルも十分価値を保ちます。

新車購入時のオプション選びで悩む…

リセール面では「デュアルパワースライドドア」が必須。付けた費用がほぼ戻ります。あとは「デジタルインナーミラー」「パノラミックビューモニター」もおすすめ。

ローンと現金一括、支払い方法で損しないのはどっち?

金利2%前後の銀行ローンならローンでも損はほぼありません。ディーラーローン(4〜6%)との差額は最大40万円近くになるため、事前比較が鉄則です。詳しくはクラウドローンの記事をご覧ください。

維持費を少しでも安くするコツってある?

同じ補償内容でも、代理店型よりダイレクト型のほうが約3万円安い傾向です。インズウェブなどで見積もりを比較するだけで、5年で15万円以上の差が出ることもあります。

ボディコーティングって、やっぱり意味あるの?

あります。艶が保たれているクルマは査定時の印象が格段に違います。キレイなボディはプラスというより、マイナス査定になりにくいです。

一括査定サービスって、本当に使ったほうがいい?

短時間で相場を把握したいなら「MOTA」が便利。上位3社からだけ連絡が来るため、電話ラッシュもなし。落ち着いて比較できる仕組みです。一括査定のランキングの記事でも詳しく書いています。

まとめ

まとめ

ハイエースが特別なのは、ただの道具じゃないからです。人を運び、荷物を運び、そして価値そのものを運ぶクルマ。どれだけ距離を重ねても、これほどリセールが安定している車は、他に多くありません。

ガソリン車は世界で求められ、ディーゼルは日本で愛される。どちらを選んでも、あなたの選択は間違いではない。大切なのは「今の市場を知り」「正しいタイミングで動く」ことだけです。

「自分のハイエースはいくらで売れるんだろう?」「そろそろ買い替えを考えているけど、動くべき時期かな?」

そう感じたら一度、僕のLINE無料相場調査で気軽に相談してください。

※ひとりで対応しているため、現在は売却が近い方のみの受付とさせていただいております。ご了承ください。

最新の相場は、今後もこのページで更新します。気になるときにすぐ見られるよう、ブックマークしておいてください。

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